アフリカに折り紙を持ってきた
校庭で折っていたら、数人が集まってきた
2人が興味をもって作りたいと言ってきた
一緒に教えながら作った
完成したらすごく笑顔で喜んでいた
もっと子供が集まってきた
5人に教えた
もっともっと子供が集まってきた
折り紙を30枚配った
生徒は1000人以上いた
人が多すぎて説明できないから一つずつ僕が作った
全員が一気に押し寄せてきた
折り紙を求めて殴り合いが始まった
泣く子供もいた
人の折り紙を奪う子が現れた
笑顔の子がいなくなり、悲しんでいる子が現れた。
アフリカの現状をまじまじと見た。特にマラウイの人は嫉妬深い民族らしい。自分が持っていなくて人が持っているのを嫌う。子供たちにそれがはっきりと表れた。何か新しいことをさせてあげたいという気持ちだった折り紙が争いの元となった。最初に喜んでくれた子の笑顔を二度と見ることはなかった。始めはじっと見ていた子供たちも、どんどん熱くなり他の子を押し倒したり、人の折り紙を奪ったりするようになった。この人間性の部分を変えないとアフリカは変わらない。そもそも変える必要があるのかとも思う。急激に新しいものが入ればこのようなことが大人の間でも起こる。それを見て子供は育つ。きっとアフリカはこのままでもいいと思う。ハイテクなものなど要らず、もう少しの食料と、もう少しの教育があれば自然とよくなる。実際に見ないとわからない。そう思う。