2026年に向けて Netlify の重要な仕様変更が発表されました。それが Legacy Prerendering(従来のプリレンダリング機能)の廃止 です。
先日、利用者宛てに以下のようなメールが届いたと思います。
You have legacy prerendering enabled on one or more sites. We now offer new prerendering extensions that provide greater visibility, configurability, and ongoing support.
Legacy prerendering will be disabled on January 20, 2026 for your plan. After this date, prerendered pages will stop being served unless you migrate.SPA(React / Vue / Next.js など)を Netlify で運用しており、 SEO対策・SNSプレビュー・AIクローラー対応 のために prerendering を使っている場合、対応しないと検索流入に影響が出る可能性 があります。
この記事では、Netlify公式の移行ガイドをもとに、
- 何が変わるのか
- いつまでに対応が必要か
- 影響を受けるサイト・受けないサイト
- 正しい移行方法
について公式フォーラムの情報を元にご紹介します
そもそも「Legacy Prerendering」とは?
Legacy Prerendering は、Netlify が提供していた 旧来のプリレンダリング機能 です。
JavaScriptで描画されるSPAサイトに対し、
- Googleなどの検索エンジン
- SNSのリンクプレビュー
- AIクローラー
向けに 事前にHTMLを生成した状態(静的HTML)を返す ことで、 「JSが読めないクローラーでも正しく内容を理解できる」ようにする仕組みでした。
しかしこの仕組みは、
- 内部挙動がブラックボックス
- ログや可視性が低い
- 拡張性に限界がある
という理由から、新しい仕組みに置き換えられることになりました。
何が変わる?今回のNetlifyの変更点まとめ
結論:Legacy Prerenderingは完全廃止されます
- Legacy Prerendering は 非推奨(deprecated)
- プランごとに 順次完全停止
- 一度停止されると 再有効化は不可
つまり、何もしないと勝手に止まり、そのまま復旧できません。
廃止スケジュール(プラン別)
公式の発表によると、以下の日時以降、Legacy Prerendering は自動的に無効化されます。
| プラン | 停止日 |
|---|---|
| Free(旧/クレジット制), 旧Starter | 2026年1月20日 |
| Personal / Pro | 2026年2月17日 |
| Enterprise / 特殊プラン | 2026年3月17日 |
👉 無料プランほど早く影響を受ける ので要注意です。
自分のサイトは「prerendering」が本当に必要?
実は、すべてのサイトが移行必須ではありません。
Netlifyは公式にチェックツールを提供しています。
👉 Do you need prerendering? https://do-you-need-prerendering.netlify.app/
このツールで、
- 「不要」と判定された場合 → Legacy PrerenderingをOFFにするだけでOK
- 「必要」と判定された場合 → 新しい仕組みへ移行が必須
という判断ができます。
移行が必要な場合の選択肢(2パターン)
① Netlify Prerender Extension(シンプル向け)
おすすめ対象
- 個人サイト
- 中小規模のブログ・ドキュメント
- 自分で設定できる人
特徴
- Netlify公式の拡張機能
- Edge Functions / Functions を使用
- 設定がシンプル
- ログ・メトリクスが見える
- コミュニティサポート中心
👉 「とりあえず移行したい」ならこれで十分。
② Prerender.io(複雑・重要サイト向け)
おすすめ対象
- 収益・SEOが事業に直結している
- 大規模SPA
- Enterprise案件
特徴
- 専用ベンダーによる安定運用
- 高度なルール設定
- プロキシ構成にも対応
- Netlify公式が Enterprise用途に推奨
👉 ビジネス用途・失敗できないサイト向け。
実際の移行手順(重要)
Step 1:Legacy Prerendering を無効化
Netlify管理画面で以下へ移動:
Project configuration
→ Build & deploy
→ Post processing
→ Prerendering
ここで Legacy Prerendering をOFF にします。 (チェックが入っていない状態にします)

Step 2:新しいPrerendering拡張をインストール
- Netlify Prerender extension
- または Prerender.io extension
いずれかを選択してインストール。
Step 3:有効化して再デプロイ
- Prerenderingを有効化
- サイトを再デプロイ
これで、
- クローラー / AI / プレビュー → 事前生成HTML
- 一般ユーザー → 通常のJSアプリ
という理想的な挙動になります。
もし何もしなかったらどうなる?
移行せずに期限を迎えると…
- Legacy Prerenderingは 自動で停止
- プリレンダリングHTMLは 配信されない
- SEO評価・AI検索・SNSプレビューに悪影響
- 元に戻すことは 不可能
👉 「気づいたら検索流入が落ちた」では手遅れ です。
まとめ:今すぐやるべきこと
- チェックツールで必要性を確認
- 不要 → Legacy PrerenderingをOFF
- 必要 → 新しいPrerenderingへ移行
- 早めに対応(特に無料プラン)
Netlify運用者へのひとこと
今回の変更は「改悪」ではなく、
- 可視性アップ
- コントロール性向上
- AI時代(LLM / クローラー)への最適化
という 前向きなアップデート です。
ただし、対応しない人だけが損をする変更 でもあります。
Netlify × SPA × SEO を意識している皆さんは、 必ず一度チェックしておきましょう。




