Shopifyでストアを運営していると、送料の設定で悩むことの1つが「離島や一部地域の送料」です。
例えば、日本の配送では次のようなケースがあります。
- 離島のみ追加送料が必要
- 一部地域だけ配送コストが高い
- 通常送料では赤字になるエリアがある
しかし、Shopifyの標準機能だけでは、離島や細かい地域ごとの送料を完全に自動計算するのは難しい場合があります。
47都道府県のエリア分けは丁寧にされていますが、それだけでは不十分なケースもあります。

そのため、配送アプリを導入して対応するストアも多いのですが、
- 月額料金がかかる
- 設定が複雑
- 小規模ストアにはオーバースペック
といったケースも少なくありません。
そこで今回は、アプリを使わずに対応するシンプルな方法をご紹介します。
具体的には、
- 配送ポリシーに追加送料の可能性を記載
- 通常の送料設定で注文を受ける
- 離島だった場合のみ注文後に追加送料を請求する
という運用です。
少しアナログな方法ではありますが、 実際のEC運営でもよく使われる実用的な方法です。
特に、
- 注文数がまだ少ないストア
- 送料アプリを導入したくないストア
- シンプルに運用したいストア
には、とても相性の良い方法です。
それでは、Shopifyで注文後に追加送料を請求する具体的な手順を解説していきます。
ステップ1:配送ポリシーに離島の追加送料について記載する
まず最初に行うことは、離島や一部地域では追加送料が発生する可能性があることを明記すること です。
Shopifyでは「配送ポリシー(Shipping Policy)」のページを作成することができ、ここに送料や配送条件について詳しく記載することができます。

離島などの特殊なエリアでは、通常の送料では配送コストをカバーできない場合もあるため、 追加料金が発生する可能性があることを事前にお客様に伝えておくことが重要です。
これを明記しておかないと、
- 注文後の追加請求にお客様が納得してくれない
- トラブルやクレームにつながる
といったリスクがあるため、事前の説明はとても大切です。
例えば、配送ポリシーには次のような内容を記載しておくとよいでしょう。
【配送料金】
■ネコポス(全国一律):385円
※重量1kg以内の商品のみ
■ゆうパック・宅配便
・本州・四国・九州:770円
・北海道・沖縄:1,650円
■送料無料
ご注文金額15,000円(税込)以上で送料無料
【離島・一部地域への配送について】
以下の地域へのお届けには、追加送料が発生する場合がございます:
・伊豆諸島、小笠原諸島
・五島列島、対馬、壱岐
・奄美諸島、その他離島地域
※追加送料が発生する場合は、ご注文確認後、
メールにて金額をご連絡いたします。
※お客様の承諾をいただいた後、追加請求書を
お送りいたしますので、お支払い確認後の発送となります。
※追加送料の目安:500円〜2,000円程度ステップ2:通常の送料設定を行う
次に、Shopifyの 「配送と配達(Shipping and Delivery)」のプロファイルから、通常の送料設定を行います。
ここでは特別な設定をする必要はなく、通常の送料ルールをそのまま設定すれば問題ありません。
例えば、次のような設定を行います。
- 全国一律の送料
- 地域ごとの送料(本州・北海道・沖縄など)
- 一定金額以上で送料無料になる設定
- ネコポスなどの全国一律料金の送料
このように、まずは通常の配送ルールを設定しておきます。
今回ご紹介している方法では、 離島の送料をここで細かく設定する必要はありません。 離島の場合のみ、後から追加送料を請求する形で対応します。
ここまで設定できれば、ストアとしては通常通り注文を受け付ける準備が完了です。
ステップ3:離島の場合は注文後に追加送料を請求する
注文が入ったら、まず 配送先の住所を確認 をします。もし配送先が離島や特別な送料が必要な地域だった場合は、まずお客様に連絡を行います。
このとき、
- 離島のため追加送料が必要になること
- 追加料金の金額
をメールや電話などで説明し、お客様の了承を得ることが大切です。
お客様の了承が取れたら、Shopifyの管理画面から注文を編集して追加送料を請求します。
警告
もし了承を得られなかった場合は、ここでキャンセルと返金をすれば良いです。 もしくはチェックアウトの設定から、決済のタイミングを購入時即時ではなく配送時にしても良いです。
注文を編集する
了承が得られたら、注文一覧から注文を編集しましょう
まず、管理画面の 注文一覧(Orders) から該当の注文をクリックします。 その後、画面右上にある 「編集(Edit)」 をクリックします。

配送料を追加する
注文編集画面の中に 「配送料を編集する」 という項目があるので、こちらをクリックします。

ここでは、元の送料を変更するのではなく、追加料金として送料を上乗せすることができます。
例えば、
- 「離島追加送料」
- 「特別配送エリア送料」
などの名前を設定し、必要な金額を入力して 完了 をクリックします。

設定が完了すると、注文画面に追加された送料が表示されます。

お客様に差額を請求する
ただし、この時点では まだお客様への請求は行われていません。
お客様が最初に支払ったのは、注文時の金額のみです。そのため、追加した送料を支払ってもらう必要があります。
そこで最後に、画面下に表示される 「お客様に請求書を送信する」 にチェックを入れて、 「注文を更新する」 をクリックします。
これにより、お客様のメールアドレス宛に決済用のリンクが送信されます。

お客様が差額を支払う
お客様にはメールが届き、その中のリンクをクリックすると、 追加送料の差額を支払うための決済画面 が表示されます。
このページから追加料金を支払ってもらうことで、離島などの特別な送料にも対応することができます。

以上が手動で別途送料を追加し、お支払いをしてもらう流れとなります、。
まとめ
今回は、Shopifyで離島や一部地域への配送に対応するために、注文後に追加送料を請求する方法をご紹介しました。 Shopifyでは地域ごとの細かい送料設定が難しい場合もありますが、今回のように注文を編集して追加送料を請求することで、アプリを使わずに対応することが可能です。
実際に、ShopifyのAIアシスタント「Sidekick」でも同様の運用方法が提案されることがあり、この方法はShopifyの標準機能を活用した自然な運用方法と言えます。
注文数が増えてきた場合は送料管理アプリの導入を検討するのも良いですが、まずは今回の方法を使うことで、シンプルに離島配送へ対応することができます。ストアの規模や運用スタイルに合わせて、無理のない方法を選んでみてください。

