【Umami】Funnelsとjourneysの違い

Umami·
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Journey(ジャーニー)とは?

Journey=ユーザーがサイト内をどのように移動したかを可視化する機能。

  • ユーザーが最初にどこから入って、 どのページを通り、 どこで離脱したのか を「道筋(journey)」として確認できます。

📈 つまり、実際のユーザー行動の“全体の流れ”を俯瞰するツールです。

Journey
Journey


ファネルとの違い(超重要)

比較項目Funnel(ファネル)Journey(ジャーニー)
目的ゴール到達率を測る(成功率・離脱率)実際の動線・行動パターンを観察する
設計方法あらかじめ「理想の流れ」を定義して分析実際のユーザーの行動から流れを抽出
分析方向上から下へ(目標に対する進捗)横方向(どんな経路をたどったか)
ステップ数最低2ステップ(順番固定)3〜7ステップ(柔軟)
使うデータ特定のURLやイベントを指定全体のページ遷移を集計表示
主な使い方「購入完了率」「フォーム完了率」などの定量分析「ユーザーが実際にどう回遊しているか」の定性分析

簡単に言うと:

ヒント

ファネル=“理想ルートを設定して検証する” ジャーニー=“現実ルートを観察して発見する”


🔍 Journeyの基本構造

Umami のジャーニーは「ステップ(Steps)」という単位で構成されます。

パラメータ意味
Steps分析に使うステップ数(3〜7)3ステップ:入口→中間→離脱
Start Stepユーザーが最初に訪れた場所/blog や イベントsignup_click
End Step最後に到達した場所/thank-you や イベントpurchase_complete

Journey
Journey


設定の流れ(初心者向け)

1️⃣ ステップ数を選ぶ  3〜7の範囲で「どのくらいの流れを見たいか」を決める。  (3=短い導線、7=長い滞在の動き)

2️⃣ Start / End を指定(任意)  例:  - Start: /blog(記事ページ)  - End: /newsletter(メルマガ登録)

3️⃣ Run Insight(実行)  → 実際の訪問データから、ユーザーがどんな経路で動いたかが自動生成される。

4️⃣ 結果を分析  - 最も多い経路  - 離脱の多いステップ  - 意外な動線(想定外のルート)  を確認できます。


分析結果の見方

Umamiは、各ステップをノード(点)として、ユーザーの通過数や離脱率を可視化します。

  • Viewed page:そのページを見たユーザー数
  • Triggered event:特定アクションをしたユーザー数
  • Hoverすると:コンバージョン率・離脱率が表示

重要

💡 これにより「多くの人がトップページから直接“ブログ記事”へ飛んでいる」 「購入ページの前に“FAQページ”を見ている人が多い」 といった“行動の傾向”がわかります。


ファネルとの使い分け例

目的使うべき機能分析イメージ
ユーザーが理想の流れを完了できているかを見たいFunnel/pricing → /checkout → /thank-you の完了率
ユーザーが実際にどんな流れで動いているかを知りたいJourney/blog → /product → /faq → /checkout など実際の経路
離脱率を下げたいFunnel各ステップのDrop-off率を見る
想定外の行動を発見したいJourney予想外の経路・ページ遷移を見つける

💬 つまり:

Funnel=「計画的な改善」 Journey=「発見的な改善」


活用例

分析テーマ目的分析の使い方
ブログ導線の改善記事→CTA→登録までの流れを確認どの記事から登録に進むか
ECサイト商品ページ→カート→購入完了離脱ポイントを見つける(Funnel)+他ページ経路を見る(Journey)
SaaSサイトトップ→Pricing→Signupどの経路が多いか・どこで止まるか
メディアサイトトップ→人気記事→滞在時間→離脱ページよく読まれている記事群の動線確認

初心者が混乱しやすいポイント

よくある誤解正しい理解
FunnelとJourneyは同じもの?目的が違う。Funnelは“理想の経路”を検証、Journeyは“実際の経路”を観察。
Funnelの方が上位互換?いいえ。Funnelは目標分析、Journeyは探索分析。どちらも補完関係。
ステップ数が多いほど良い?データが分散して見づらくなる。最初は3〜4ステップでOK。
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最終更新日

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