【簡単】エックスサーバー&Gmailメール受信が遅い場合の対処方法

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エックスサーバーで独自ドメインを取得し、独自メールアドレスを作成して Gmail と連携している方は多いと思います。 ところが、実際に使っていると「メールの受信が遅い」「すぐ届かない」と感じたことはありませんか?

特に、認証メールやセキュリティコードなどを受け取る場面では、数分の遅延でも大きなストレスになります。 「なかなか届かない…」と思っていたら、10分以上経ってからようやく受信できた、という経験をした方もいるのではないでしょうか。

本記事では、なぜ Gmail で受信が遅れるのか、そして すぐに解決できるシンプルな対処法 を解説していきます。

なぜ遅れる?

通常、エックスサーバーとGmailを連携する場合、エックスサーバー公式のようにPOP3で取り込む仕組みを取っていると思います。この場合、仕様は以下のようになります。

  • Gmail は外部サーバーに 定期的にポーリング(数分~最大1時間) して新着を取りに行く

  • タイミングは固定ではなく「Gmailが負荷を見て勝手に決める」

  • → そのため、リアルタイムには届かず、遅延することがある

自動転送した方が速い!安定!

上記の仕組みのため、POPを使ってメールを受信しているとどうしてもメールが受信ボックスに到着するのが遅れてしまいます。

それを防ぐためには、自動転送を使って、エックスサーバーのウェブメールにメールが来たらそれを皆さんのGmailアカウントにすぐに転送する方法があります。

▼ まずは サーバーパネル にアクセスし、 WEBメールに進みます

▼ 次に、作成したメールアドレスのログイン情報でサイトにログインをします

▼ これでウェブメールにログインすることができました。 そして、その中の メール転送設定 をクリックします。 以下のオレンジのどちらでもOKです。

▼ そして、こちらのように転送させたい先のメールアドレスを入力することができます。

↓残すか残さないの違いは以下のようになります。 特に残さない意味はないので、 「残す」にしておいた方が安全です。

  • 「残す」に設定した場合 「info@xxxxxx.net」に届いたメールは転送先へ転送されるとともに、 「info@xxxxxx.net」のメールボックスにも保存されます。

  • 「残さない」に設定した場合 「info@xxxxxx.net」に届いたメールは転送先へ転送されますが、 「info@xxxxxx.net」のメールボックスには保存されません。

  • 転送先が設定されていない場合 メールはどこにも転送されず消失してしまいますのでご注意ください。

※ もし毎日大量のメールを扱って、メールボックスのサイズがすぐに増えてしまうようであれば、残さないという選択肢もありますが、基本的には 残す でOkです

最後に メールアドレスを追加する をクリックすればOKです。 下にメールアドレスが追加されるので、これで独自メールに来たメールはすぐに指定したアドレスに転送されます。

メリット

この方法のメリットはいくつかあります。

・リアルタイム性が高い POP受信のように数分〜数十分の遅延がなく、届いた瞬間に転送されるので、認証メールや仕事のやり取りに最適。

・メールを取りこぼしにくい サーバーで「コピーを残す」設定にしておけば、転送先のGmailと元サーバーの両方で確認できる。

・管理がシンプル Gmail側でPOPやSMTPの詳細設定をしなくても受信だけはすぐに利用できる。

・柔軟な配信ができる 複数のアドレス(例: Gmail・社内用メール・個人用メール)に同時転送できるため、チーム共有やバックアップにも使える。

デメリット

・送信設定は別途必要 転送だけだと「受信」しかできません。Gmailから自分のドメインで送信したい場合は、結局SMTP情報を設定する必要があります。 → POP設定なら送受信がワンセットでまとまる。

・サーバー上の管理が分散することも 転送すると Gmail側にはコピーが来るけど、元のサーバー側にも残ってしまう場合があり、不要なメールをサーバーとGmailの両方で整理する必要が出る。 → POPなら「サーバーから削除」設定ができ、メール保存場所を一元化しやすい。

・転送ループに注意が必要 転送先でさらに別の転送設定をしていると、ループして無限に送られたり迷惑メール扱いになるリスクがある。

・スパム判定のルートが複雑になることがある 転送メールは「元の送信元」ではなく「転送サーバー」経由になるため、SPF/DKIM認証に失敗するケースがある。結果として Gmail 側でスパム扱いされることがある。 → POP受信なら送信元サーバーから直接Gmailに取るのでこの問題は発生しにくい。

・ヘッダー情報が変わることがある 転送時に「本来の送信元IP」などが見えにくくなり、トラブルシューティングがしづらい。

送信のためのSMTP設定は忘れずに

今回のトラブルシューティングは受信のレスポンスを高速化する方法です。この方法はあくまでも受信に関する変更ですので、Gmailを使ってエックスサーバーの独自メール差出人としてメールを送信するには SMTP の設定は必要となりますのでご注意ください。

Gmailで独自ドメインのメールを受信すると遅れるのはなぜですか?
Gmailが外部メールをPOPで取り込む場合、数分〜最大1時間の間隔でチェックしているためです。リアルタイムではないため、認証メールや急ぎの連絡が遅れて届くことがあります。
どうすればリアルタイムで受信できますか?
エックスサーバー側で「メール転送設定」をしてGmailに転送する方法が有効です。転送ならサーバーに届いた瞬間にGmailに反映されるので、ほぼ遅延なしで受信できます。
転送とPOP受信は併用できますか?
はい、可能です。転送でリアルタイム性を確保し、POP受信をバックアップとして残すことで、受信漏れのリスクを減らせます。
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最終更新日

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