こんにちは!HODAです!
オンラインコース作成プラットフォームといえば「Teachable」「Thinkific」が有名ですが、どちらを導入すべきか悩んでいる方も多いと思います。今回は両プラットフォームの 機能、価格、特徴を徹底比較しました。 また、これらの上位プラットフォームというと語弊があるかもしれませんが、両者の機能を大きくカバーしているKAJABIについても軽く触れています。
Eラーニングプラットフォームは実際にコンテンツをアップロードしたり、生徒の登録が進んでくると後から移行が難しかったりします。
今回の記事はどちらのプラットフォームも数年間の利用経験があり、日本人のクライアント様向けに移行サポートや導入サポートを行ったことがある僕が両者の違いやメリットデメリットについて解説したいと思います。
導入を検討している方は参考にしてください。

海外LMS(Thinkific・Teachable・Kajabi など)を中心に、海外ツールの導入支援・日本語サポートを行っています。
YouTube(HodaPress)では、海外ツールの使い方や活用方法を中心に実際の画面を使ったチュートリアル動画を発信しています。
エンジニアリングを軸に、ITデザイン/動画編集/メディア運営/IT翻訳/SEOマーケティングまで実務レベルで幅広く対応してきました。
英語・スペイン語を中心に、海外公式ドキュメントやサポート情報を一次情報として理解できるため、日本語情報だけに頼らない比較・解説を行っています。
結論だけ先に|TeachableとThinkificはどんな人向け?
よく TeachableとThinkific の選択で悩んでいる方からどちらが良いのかご質問をいただきます。
正直、今までは どちらのプラットフォームもできることはほとんど同じ と答えてきました
しかし、ここ数年で両プラットフォームは価格改定やプラン内容の変更を繰り返しており、 以前と同じ感覚で選ぶと「思っていたのと違った」と感じるケースが増えています。

今までは
- Teachable → リーズナブルな価格でEラーニングを開始したい方向け
- Thinkific → さらに高度なマーケティング、顧客管理などを販売したい中級者向け
という立ち位置のプラットフォームでした。
メモ
歴史的に ThinkificはTeachableのサービスを見てから後発的にローンチされたサービスなので、Teachableの弱点をカバーした仕様となっていました。
しかし、現在は少し違います。今までは 値段的には Teachable には無料プランが提供されており、無料プランであっても十分に利用することができました。ただ、最近は無料プランはほぼ廃止状態になり、実質有料プランにしないと本格的にビジネスとして使えなくなりました。また、Teachableの最安プランもThinkificの最安プランと同じ価格帯になりました。
正直なところ、 現在の価格とプラン仕様だけを見ると、Thinkificのほうが有利に見える場面が多い のも事実です。
ただし、それだけで判断してしまうと後悔するケースもあります。
この記事では、日本人向けにTeachableとThinkificを20以上の項目で徹底的に比較し、 「どんな人が、どちらを選ぶべきか」を迷わず判断できるように整理していきます。
価格プラン比較
まず、皆さんが気になっているであろう、それぞれのプランの違いです。価格情報は 2026年1月時点のそれぞれのプラットフォームの情報を使用しています。
無料プランの有無
無料トライアル7日間
無料トライアル30日間
どちらも管理画面は英語。多くの方がブラウザ翻訳で運用。
まず気になるのが無料プランの有無です。無料プランが存在することで、まずはプラットフォームの使用感や操作性などを試すことができるので重要なポイントだと思います。
まず、 Teachable には過去には無料プランがありました。しかし、現在は無料プランは廃止されており、必ず有料プランを使う必要があります。ただし、 7日間の無料トライアル(クレジットカード必要)があるので、その期間にキャンセルをすれば課金されずに実際の管理画面などを試すことは可能です。ただ、有料プランにしたとしても Teachable には30日間の返金保証があります。万が一7日間を過ぎて課金されたとしてもサポートに連絡することで30日以内であれば返金をしてくれます。
次に、 Thinkificも過去に無料プランがありました。しかし、こちらも廃止され、現在は有料プランのみが存在しています。Thinkificとの違いは、Thinkificの場合は無料トライアルが30日間あるということです。クレジットカードは必須となりますが、 30日間は新しいプラットフォームを試すのに十分な期間だと思います。コースを試しに作成したり、顧客を追加したり、コミュニティを作成してみることができます。
一番安いプランでできること
月額で支払う場合の料金。年払いだと割引あり
Teachable
Teachableは Starter が一番安いプランです。初めての方はまずはこちらのプランからスタートすることをオススメします。仕様は以下のようになっています。
- 7.5% transaction fee (決済手数料)
- 1個のプロダクトを公開
- 無制限の下書きプロダクトの作成
- 100名の登録できる生徒数
- メールでのサポートのみ
これが重要なポイントです。僕が知る限り、Teachableは以前は一番安いプランでもプロダクト(コース、コーチング、デジタルダウンロード)を無制限で作成することができました。しかし、現在はなんと1個のコースしか公開することができなくなりました。下書きは無制限という風に価格ページでPRしていますが、これはほとんどメリットはないですね。公開できなければ収益には繋がらないので。また、有料プランであっても 決済する度に 7.5% の決済手数料をTeachableに取られてしまいます。これと併せてStripeなどを使うので実質は 10%くらいの手数料を取られてしまうということになります。
Thinkific
Basicプラン(月額49ドル)が最安プランとなります。Thinkificの場合、一番安いプランであっても十分に中規模のビジネスをできる内容となっている点が大きな強みです。
- 無制限のコースを作成して公開できる
- 5件のデジタルダウンロード
- 独自ドメイン
- メールとチャットサポート
Teachableではコース数に制限がありましたが、Thinkificは最安プランから無制限にコースを公開できるという大きなメリットがあります。また、Teachableの最安プランではできなかった独自ドメインを設定できるので、お持ちのドメインとスクールを紐づけて school.domein.com のようにご自身のブランドでビジネスをスタートできます。
また、サポートもチャットサポートが含まれるので、困った時にすぐにサポートスタッフに確認することができます。やりとりは英語になりますが、メールと比べると問題解決速度はスムーズになります。
一番高いプランでできること
月額で支払う場合の料金。年払いだと割引あり。Thinkificは 「Plus」という拡張プランあり。
次に、皆さんのビジネスが大きくなった際にどこまで対応できるかのスケーラビリティの話です。最上級のプランでは当然 それぞれのプラットフォームのすべての機能を使えるようになります。ビジネスが大きくなった際に、どこまで対応できるのかをまとめています。
Teachable(最上位プラン)
Teachableの最上位プランは Advanced($399/月) です(年払いの場合は月あたり $309)。
Starterで感じた「公開できるプロダクトが1個」「7.5%のトランザクションフィー」といった制限を、ビジネス用途として一気に取り払うためのプラン、という位置付けになります。
仕様として大きいのは、まず 0% transaction fee になる点です。Starterのように売上から7.5%を追加で取られることがなくなり、Stripeなどの通常手数料だけで運用できます。さらに 公開できるプロダクト数も100件まで増えるので、複数講座・コーチング・デジタル商品を並行して販売する運用が現実的になります(ただし「無制限」ではなく上限100)。
またAdvancedでは、受講生向けの iOS/Androidアプリ、アップセルやカートリカバリー、アフィリエイト、修了証、ホワイトラベル、管理権限のカスタマイズ、字幕・翻訳など、売上を伸ばすための“全部入り”が並びます。さらに チャットサポートも含まれるので、Starterの「メールのみ」よりは問題解決が速くなるのも大きいです。
ただ、ここがTeachableの悩ましいところで、Advancedは月額が高いだけでなく「公開100件」という上限があるため、講座数をガンガン増やすモデルだと将来的に天井が見えます。Teachableは「最安で始める」よりも、「ある程度売れる前提で、運用を整えて伸ばす」プラットフォームに寄ってきた印象があります。
警告
最上級のプランであっても作成できるプロダクト数は 100個だけ。また登録できる生徒は 5,000人まで。
Thinkific(上位プラン:Grow)
Thinkificの有料プランの中で、個人〜中規模ビジネスにとって事実上の最上位となるのが Growプラン(月額199ドル、年払いで割引あり) です。最安のBasicプランでもコース無制限という強みがありましたが、Growプランでは 「売上を伸ばす」「運営を効率化する」ための機能が一気に追加 されます。
特に大きいのが、ホワイトラベル対応 です。サイト全体やプロダクト画面からThinkificのロゴや表記を外せるため、受講生から見ると「完全に自社スクール」として運営できます。ブランディングを重視する方にとっては、ここがGrowプランに上げる大きな理由になります。
メモ
ホワイトラベルにすることで、自社構築したスクールのように見せることができます。
また、3つのコミュニティを作成できる 点も特徴的です。受講者をレベル別・講座別・法人顧客別などに分けて管理できるため、受講体験を分断せずにセグメント運営が可能になります。 単なる動画販売ではなく、継続的な学習コミュニティを作りたい人には相性が良い設計です。
さらに、Growプランでは API・Webhookによる外部連携 が解放され、サポートも 電話+優先チャット になります。英語対応ではありますが、メールのみのサポートと比べると、トラブル解決のスピードは明らかに上がります。
実際に僕の知っているクライアントさんで中小企業さんのケースでも Plus を契約しているケースもあります。 特にTeachable では上限のあった生徒数もplusでは無制限になるのは大きなメリットです。
動画ストレージ
アップロードできる動画の容量
次にアップロードできる動画の容量についてです。国内のサービスだとストレージに容量に制限があったり、容量が増える度に従量課金されるケースが多いと思います。
まず、Teachableですが、これもちょっと残念なのですが、以前は無制限で動画をアップロードしてホスティングすることができました。しかし、近年のアップデートでなんと 2TB となってしまいました。これはAdvancedプランであってもストレージ容量はこの制限となります。最近の動画の画質向上を思うと、この2TBというのは物足りない容量だと思います。
一方Thinkificでは、アップロードできる動画の本数や合計サイズの制限はありません。これはWistiaと契約しているおかげで提供できているThinkificのメリットです。一点注意点ですが、アップロードする1動画あたりの上限は 2GB以内であることです。ただ、長い動画であれば分割してアップロードすればいいだけなので、そんなに大きな問題ではないと思います。
メモ
Thinkificでは1本あたりの上限があるだけなので、例えば、 1.5GBの動画を20,000本アップロードしても問題ありません。
メモ
ちなみに、この点について言うとKAJABIは 1本当たり4GBまでの動画に対応しており、4K画質の動画もアップロードできます。またThinkific同様にストレージ上限は無制限で動画をホスティングできます
管理画面の使用感
次に実際に皆さんが操作をする管理画面の操作性です。管理画面はそれぞれ英語になっており、日本語では使えない点は両者同じです。
Teachable
正直、管理画面の使いやすさで言うと、TeachableもThinkificも同等です。どちらも左側サイドバーにメニュー項目がならんでおり、カテゴリーごとにメニューが分かれているので少ないクリックで目的のページに進むことができます。最初はどこに何があるか迷うかもしれませんが、慣れれば操作は難しくありません。

Thinkific
Thinkific も以下のようになっており、操作性は慣れればOKという感じです。ただ、メニューのカテゴリーとその中身の紐づけが「?」と思うことがあり、これも慣れないと 「あれってどこにあるかな?」という感じになります。ただし、

日本語のカスタマイズ性
アップロードできる動画の容量
個人的にTeachableに大きな軍配があるとすれば日本語のカスタマイズ制の高さです。
Teachableでは Language and custom tex というエリアがあり、ここから 300箇所以上のテキストを自由にカスタマイズすることができます。

1つずつ手作業で記入する必要があるという手間がありますが、その分、皆さんのビジネスに合わせた自由な言い回しで記載できるのは大きなメリットです。
例えば、
You'll receive a link in the email you supplied that will enable you to reset your account password.のようなパスワード設定通知メッセージなどの細かいメッセージも好きな日本語でカスタマイズすることができます。
Thinkific
一方、Thinkificでも一部自由にカスタマイズすることができる文章がありますが、基本的にはすべて自動翻訳された日本語となります。楽と言えばそうですが、若干翻訳が変な箇所もあるので、ちょっと不便に思う方もいると思います。

コース内の構成について
コース作成プラットフォームとして重要な比較対象がコース画面です。実際の作成方法や生徒が見る画面について気になっている方も多いと思います。
まず、ThinkificとTeachableは、コース構造そのものは非常によく似ています。
どちらも、1つのコースの中にセクション(章)を作り、その中に複数のレッスン(動画・テキスト・教材)を配置する形式です。
この点に関しては、どちらが優れている、という差はほぼありません。
例:ヨガ入門コースの構成サンプル
■ セクション1:ヨガの基礎を学ぶ
→ レッスン1:ヨガとは?基本的な考え方と効果
→ レッスン2:ヨガを始める前の注意点と準備
→ レッスン3:正しい呼吸法(腹式呼吸・胸式呼吸)
■ セクション2:基本のポーズを身につける
→ レッスン1:立位の基本ポーズ(山のポーズ・前屈)
→ レッスン2:座位の基本ポーズ(安楽座・ねじり)
→ レッスン3:寝位の基本ポーズ(シャヴァーサナ)
■ セクション3:簡単なフローヨガに挑戦
→ レッスン1:ウォームアップの流れ
→ レッスン2:太陽礼拝の基本フロー
→ レッスン3:クールダウンとリラクゼーション↑こちらのような感じで、コースの中身のコンテンツが多くなってもセクションで整理できるようになっています。
注意
ちなみに、セクションの中にサブカテゴリのようにさらに細かく分けることはできません。
1個のレッスンの中身の違い
コース自体の構成は基本的に似ている両者ですが、1レッスン内のコンテンツには大きな違いがあります。
Teachable の特徴は1つのレッスン内に動画、テキスト、PDFなどを一気に追加できるという点です。例えば、上記の「レッスン1:ヨガとは?基本的な考え方と効果」というレッスンがあった時に、そのレッスンに 動画①、動画②、PDF、テキスト、クイズ のようにコンテンツを含めることができます。

これにより、1個のレッスンで見せたいコンテンツを一度に見せることができるというメリットがあります。特に 動画+PDF を同時に表示したい場合はメリットがあります。
Thinkificでは、考え方が異なり、 1レッスン=1動画 ということになります。なので、「レッスン1:ヨガとは?基本的な考え方と効果」というレッスンに関する動画、PDF、クイズを作成したい場合は、
「レッスン1:ヨガとは?基本的な考え方と効果」
「レッスン2:ヨガとは?基本的な考え方と効果(PDF)」
「レッスン3:ヨガとは?基本的な考え方と効果(クイズ)」のようにそれぞれ分けて作成する必要があります。これがデメリットという訳ではありませんが、管理者や生徒によっては項目が多くなりすぎてしまい管理が大変になる可能性があります。

販売できる価格プラン
ThinkificもTeachable 以下の価格プランで生徒にコンテンツを提供できます。
- 無料
- 一回払い
- サブスクリプション(月額・年額)
- 複数回払い
また、1個のコースに対して、複数の価格を付けて販売することもできます。例えば、「ヨガ入門コースに対して」
① 9800円(1回払い)
② 毎月 980円のサブスクリプション
③ 2,000円/4回払い の複数回払いのように、生徒の希望する支払いプランで販売できるようになっています。

細かい仕様になりますが、Teachableの方は以下のような設定もできます。
- サブスクリプション間隔:毎週、隔週(2週毎)、毎月、3カ月毎、半年ごと、毎月
- 販売期間に期限を付ける
- サブスクリプションの無料トライアル期間の設定
- 無料コース、有料コースにアクセス期限を付ける:例 購入してから 90日間見れる
Thinkific も以下のような仕様になっています。これはTeachableと同じ仕組みです。

Thinkificの場合、一点利点としては、選択した価格プランによってその後のフローを変更する ことができます。
例えば、
- 一回払いで購入した → サンキューページAに飛ばす
- サブスクリプション課金で購入した → 公式LINEの登録ページに飛ばす
のような条件で分けることができます。
ドリップ機能も搭載
自動的にレッスンを時間差で公開していくドリップ機能もどちらも搭載しています。
例えば、生徒が コースA を開始すると、自動的に時間差で1週間後に新しいコンテンツが公開されるような仕組みです。
実際のレッスンページ
どちらもある程度テンプレートのカスタマイズができるが、カラーなどをカスタマイズできる程度でレイアウトの大きな変更はできない。
どちらも左にメニューがあり、そこからセクションやレッスンを選択して進むことができる仕組み。ちなみに、当然どちらもスマホレスポンシブ対応になっているので、スマホで見ても違和感はない。
動画を入れる
クーポン機能
効果的にマーケティングを行うためにクーポン機能は必須です。どちらもクーポン機能を提供しています。
TeachableとThinkificはいずれも、オンライン講座やデジタル商品を販売するためのプラットフォームとして、クーポン機能を標準で備えています。割引コードを発行し、期間限定キャンペーンや特定ユーザー向けのオファーを行える点では、両者に大きな違いはありません。基本的な「クーポンを使った値引き販売」という目的は、どちらのプラットフォームでも十分に達成できます。
まず共通点として、両者とも 割引率(%)または固定金額($) のクーポンを作成できます。クーポンはチェックアウト画面で入力する形式に加え、URLにパラメータを付与して 自動適用 することも可能です。メルマガやSNS、限定ページなどと組み合わせたプロモーション施策は、どちらでも問題なく行えます。
また、対象範囲についても似た考え方を採用しています。 スクール全体に適用するクーポン、特定の商品に適用するクーポン、特定の料金プランにだけ適用するクーポンといった形で、販売対象を細かく制御できます。これにより、「全商品セール」「特定コースだけ割引」「上位プランへの誘導用クーポン」など、一般的なマーケティング施策は両者とも実装可能です。
一方で、設計思想の違いが表れやすいのが サブスクリプションや分割払いに対する割引の扱い です。 Teachableでは、割引率クーポンは支払いの全期間に適用され、固定金額クーポンは初回決済のみに適用されるという、比較的シンプルなルールが採用されています。挙動が分かりやすく、設定ミスが起きにくい反面、「何か月間だけ割引する」といった細かい制御はできません。
これに対してThinkificでは、クーポンの割引期間を 月単位で指定 できます。 「最初の2か月だけ割引」「3か月間だけ適用」といった形で、導入キャンペーンやトライアル的なオファーを柔軟に設計できます。ただし、支払い周期が年払い・四半期払いの場合は計算が直感的でなく、設定内容を正しく理解していないと意図しない割引になりやすい点には注意が必要です。
管理面でも違いがあります。 Thinkificでは、1つのクーポンに複数のクーポンコードを紐づけて管理でき、使用回数や残数も一覧で確認できます。さらに、一定数以上の購入で自動的に割引が適用される 数量割引(ボリュームディスカウント) を標準機能として提供しており、法人向けや団体購入を想定した設計になっています。
一方Teachableでは、単発クーポンを大量に生成する場合、CSVファイルとして管理する形式が採用されています。個別対応や特定ユーザー向けの配布には向いていますが、発行後の追跡や管理は運営者側で行う必要があり、ややアナログな印象を受ける場面もあります。
また、最低決済金額に関する制限も異なります。 Teachableでは有料商品を1ドル未満で販売できない仕様があり、Thinkificでも割引後価格が一定金額未満になると決済できません。いずれも「実質無料」に近い価格設定を行う場合には、クーポン設計に注意が必要です。
総合的に見ると、両者のクーポン機能は「できる/できない」というレベルでは大差はなく、どのような販売モデルを想定しているかによって使い勝手が変わります。 シンプルで分かりやすい割引施策を行いたい場合と、B2Bや継続課金を含めた複雑なオファー設計を行いたい場合とで、評価ポイントが分かれるのが両プラットフォームの特徴と言えるでしょう。
| 比較項目 | Teachable | Thinkific |
|---|---|---|
| クーポンコード発行 | ◯ | ◯ |
| URLでの自動適用 | ◯(?coupon_code=) | ◯ |
| 割引タイプ | 割引率(%)/固定金額 | 割引率(%)/固定金額 |
| 全商品対象クーポン | ◯ | ◯ |
| 特定商品対象クーポン | ◯ | ◯ |
| 料金プラン限定クーポン | ◯ | ◯ |
| 複数回使用クーポン | ◯(使用回数指定) | ◯(使用回数指定) |
| 単発(1回限り)クーポン | ◯(CSV生成・自己管理) | ◯(コード単位で管理) |
| クーポン管理画面 | 標準(単発はCSV管理) | 一覧で可視化・管理しやすい |
| 複数コードを1クーポンに紐付け | ✖ | ◯ |
| サブスク割引の考え方 | %割引=全期間 金額割引=初回のみ | 割引期間を月単位で指定可能 |
| 割引の適用期間制御 | シンプル(細かい指定不可) | 柔軟(◯ヶ月間など指定可) |
| 数量条件付き割引(ボリューム) | ✖ | ◯(Grow以上・Group Orders) |
| 法人・団体向け割引設計 | △(手動対応が多い) | ◎(標準機能で対応) |
| 最低決済金額制限 | $1.00未満不可 | $0.50未満不可 |
| クーポンの有効期限 | 設定可 | 設定可(UTC基準) |
| 有効期限なし(常設) | ◯ | ◯ |
| 設定ミスの起きやすさ | 少なめ(挙動が単純) | やや注意(期間指定が複雑) |
修了証
どちらのプラットフォームも修了証を発行することができます。しかし、Thinkificには致命的な欠点があります。
Thinkificでは実質、日本人向けには修了証機能は使えないと考えてよい。
オンライン講座を提供するうえで、修了証(Certificate)機能 は 「学習の達成感を高める」「受講者が成果を可視化できる」重要な要素です。
特に、ビジネス系・資格系・企業研修では、修了証の有無が受講動機に直結することも少なくありません。 Teachable と Thinkific は、どちらも標準機能として修了証を発行できますが、 日本語環境で使う場合、その実用性には明確な差があります。
結論から言うと、日本語で修了証を使いたい場合は Teachable が圧倒的に有利です。
理由はシンプルで、Thinkific の修了証は日本語(ひらがな・漢字)に対応していないからです。
この仕様は以前から存在し、僕も数年前からサポートに改善要望を出していますが、現時点でも根本的な対応は行われていません。公式ガイドにも「アルファベット以外のテキストには対応していません」と明記されています
Teachable
Teachable の修了証は、柔軟性と完成度の高さが特徴です。
テンプレート編集が直感的で、日本語も問題なし
Teachable では、以下のような内容を管理画面から簡単に編集できます。
- ロゴ
- タイトル・サブタイトル
- コース名
- 受講者名
- 発行日
- シリアル番号
- テキストカラー・背景色
これらはすべて日本語で問題なく表示・PDF出力が可能です。
HTML / Liquid を使った完全カスタマイズも可能
さらに上級者向けには、
- HTML
- CSS
- Liquid 変数(受講者名・日付など)
を使って、完全オリジナルの修了証デザインを作ることもできます。
「企業ロゴを入れた正式な証明書風デザイン」 「スクール独自フォーマットの修了証」
といった要件にも対応できるため、 法人研修や本格的なスクール運営との相性が非常に良いです。
手動発行・一括発行にも対応
- 自動発行(100%完了時)
- 管理者による手動発行
- 条件を満たした受講者への一括発行
- 発行後のダウンロード・取り消し
など、運営側の管理機能も充実しています。
Thinkific の修了証機能の注意点(日本語非対応)
Thinkific も修了証機能自体は用意されていますが、 日本語を使う場合は明確な制限があります。
日本語を含むと文字化けする
- 受講者名
- コース名
- 修了証本文テキスト
これらに 日本語(漢字・ひらがな・カタカナ)を含めると、 PDF出力時に文字化けが発生します。
管理画面のプレビューでは正しく見えるため、 実際に生徒がダウンロードするまで問題に気づきにくい点も注意が必要です。
実質「英語専用」機能
そのため Thinkific で修了証を使う場合、
- 受講者名:ローマ字表記
- コース名:英語
- 本文:英数字のみ
という運用が前提になります。
日本人向け講座や、日本語スクールでは実用性がかなり限定されるのが現状です。

動画の視聴分析(Video Engagement Reporting)
オンライン講座では、 「動画がどこまで見られているか」「どこで離脱しているか」を把握できるかどうかが、 講座の改善・継続率アップに直結します。
Teachable と Thinkific は、どちらも Video Engagement Reporting(動画視聴分析) を標準で提供しており、 基本的な考え方は非常によく似ています。
そこまで細かくデータ分析しないのであれば、同等の機能です。
これは両者とも備えています。
共通してできること(基本機能)
まず、両者に共通する点を整理すると以下の通りです。
- 動画ごとの視聴データを確認できる
- 再生率(Play rate)を確認できる
- 平均視聴率(Engagement)を確認できる
- 視聴回数・視聴時間・ユニーク訪問者数を確認できる
- 動画ごとの離脱傾向をグラフで可視化できる
「どの動画がよく見られていて、どこで離脱されているか」を把握する、という目的に関しては 両者とも十分な機能を備えている と言えます。
Teachable の Video Stats の特徴
Teachable では Video Stats レポート として提供されています。

確認できる主な指標
- Engagement(平均視聴率)
- Play rate(再生率)
- Loads(動画が読み込まれた回数)
- Visitors(訪問者数)
- Plays(再生回数)
- Hours watched(総視聴時間)
さらに、各動画ごとに Retention Report(視聴維持率グラフ) を確認できます。
このグラフでは、
- 動画のどの時点で視聴者が減っているか
- 平均的にどこまで視聴されているか
を視覚的に把握できます。
注意点として、Teachable の Video Stats は、Teachable に直接アップロードした動画のみ対象
という制限があります。
つまり、
- Vimeo埋め込み
- YouTube埋め込み
- 外部プレイヤーの iframe
などを使っている場合、Video Stats には一切反映されません。
「分析を重視するなら、Teachableの動画ホスティングを使う必要がある」という点は、事前に理解しておく必要があります。
Thinkific の Video Engagement Reporting の特徴
Thinkific の動画分析は、より「分析寄り」 の設計になっています。

高レベルの動画分析
Thinkific では、まず Video Library 全体に対して以下を確認できます。
- Total loads(総読み込み回数)
- Total plays(総再生回数)
- Total hours watched(総視聴時間)
- Total visitors(ユニーク訪問者数)
- 最後に見られた日
「サイト全体で動画がどれくらい使われているか」を俯瞰して把握できる点が特徴です。
個別動画の分析がより細かい
動画単体では、Teachableと同様の指標に加えて、
- Engagement peak(最も見られた瞬間)
- Engagement lowest(最も離脱された瞬間)
- Rewatch peak(繰り返し再生された箇所)
- Rewatch peak time(繰り返し再生された具体的な秒数)
まで確認できます。

これは、
- 「ここは説明が分かりづらくて何度も見直されている」
- 「この部分で一気に離脱している」
といった 動画の改善ポイントを、より具体的に把握できる という意味で、Teachableより一段階踏み込んだ分析と言えます。
サイト分析 / アナリティクス機能
Eラーニングを事業として運営していく上で、 アナリティクス(分析機能) は非常に重要な要素です。ただし、Thinkific と Teachable では、「何を重視して分析できるか」という思想そのものが大きく異なります。
Teachable:売上・サブスク分析に特化した「セールス中心型」
Teachableのアナリティクスは、明確に「売上管理・収益分析」にフォーカスしています。 Sales Analytics Dashboardでは、トランザクション数、平均購入単価(ATV)、クーポン利用率、返金率、LTV、サブスクリプションの解約率(チャーン)など、オンライン講座を“商品”として運営するための指標が網羅されています。
特に、
- 無料→有料へのコンバージョン
- サブスクリプションのMRR推移
- クーポンが売上に与えた影響
といった「お金の動き」を可視化する点は非常に強力です。一方で、サイト訪問者数やページ閲覧数、学習前の行動分析といった“集客寄りのデータ”はほぼ扱えません。 また、このダッシュボードはRetoolという外部基盤を使っており、Primary Ownerのみが利用可能という制限もあります。

Thinkific:学習・集客・行動まで見える「超高機能アナリティクス」
Thinkificは、分析機能の深さという点では明らかに一段上です。 標準のAnalyticsでも、エンロールメント、学習進捗、売上、エンゲージメントなどを確認できますが、Plusプラン以上で使える「Advanced Analytics」では、ほぼBIツールに近いレベルの分析が可能になります。
- サイト訪問者とエンロールメントの関係
- コースごとの学習完了率
- アンケート・属性データを含めた分析
- カスタムダッシュボードの作成
- CSV出力や自動レポート配信
など、「誰が・いつ・どのように学習し、どこで離脱したか」まで細かく追えます。 ただし正直なところ、個人講師や小規模スクールにとっては“やや過剰” に感じるレベルでもあります。分析に慣れていない方だと、情報量の多さが逆に負担になる可能性もあります。

顧客管理(CRM)
Teachable:学習と決済に必要な「最低限」に特化した顧客管理
Teachableの顧客管理は、良く言えば非常にシンプル、悪く言えば拡張性はかなり限定的です。 ユーザープロフィール画面では、氏名・メールアドレス・タグ・メモといった基本情報に加え、登録日・ログイン履歴・購入金額など、学習進捗と売上管理に直結するデータのみを確認できます。
一方で、電話番号・住所・職業・年齢といった任意の顧客属性を保存する「カスタムフィールド」機能はありません。 そのため、「BtoB研修で会社名や部署を管理したい」「コーチングで職業や目標を記録したい」といった用途には向いていません。あくまでもこの スクール上のデータしか保存できません。
CRM的な管理や細かな顧客分析を前提としておらず、あくまで「講座運営のためのユーザー管理」に留まっています。

Thinkific:最低限+αの管理は可能だが、CRMではない
Thinkificのユーザー管理も、基本的な思想はTeachableと近く、本格的なCRMツールとは言えません。 ユーザーごとに、メールアドレス・国・登録日・最終ログイン日・購入履歴・受講コース・クイズ結果などを確認でき、学習履歴の把握という点では十分実用的です。
Teachableとの違いとしては、
- グループ機能
- BtoB向けの座席管理(Seat Manager)
- コース単位・グループ単位での進捗把握
などがあり、「組織単位で受講状況を管理する」用途にはやや強い印象です。
ただし、Thinkificもカスタムフィールドによる柔軟な顧客情報管理には限界があります。 細かな顧客属性を蓄積し、それを軸にマーケティングや営業活動を行う、という設計ではありません。
TeachableとThinkificはいずれも、顧客管理というより 「学習管理のためのユーザー管理」 という位置づけです。 誰が受講しているか、どのコースを買ったか、進捗はどうか、といった運営に最低限必要な情報は確認できますが、顧客そのものを「資産」として扱う設計にはなっていません。
そのため、
- 顧客ごとの過去の行動履歴を時系列で追いたい
- 職業・会社名・流入経路などを蓄積して活用したい
- メール・購入・視聴履歴を横断して分析したい
といったニーズが出てきた瞬間に、物足りなさを感じやすいのが正直なところです。

そういう場合はKAJABIの方が一枚上手ではあります。
KAJABIでは、コース受講・メール開封・購入履歴・視聴進捗といった顧客の行動が一つのタイムラインに集約され、加えて自由なカスタム項目やタグ管理も可能です。そのため「誰がどんな興味を持ち、どこで離脱したのか」を把握しやすく、マーケティング前提のCRMとして設計されていることが分かります。 例えば、別でオフラインでイベントをした時の顧客タグを付けることもできますし、お問い合わせフォームに「会社名」「どこで知りましたか?」「年代」のようなカスタムフィールドも簡単に作成してデータとして保管できます。
一括インポート
どちらのプラットフォームでもCSVファイルからユーザーの一括インポートが可能です。
Thinkific:Grow以上で可能、5,000人まで対応
Thinkific では Grow プラン以上(中〜上位プラン)で生徒の一括インポートができます。
CSVファイルを管理画面(Users > All Users > Import)から読み込ませることで、初期登録・更新をまとめて行えます。
ファイルには最低限 メールアドレス・名前(First/Last name) の列が必要で、CSVまたはXLSX形式で作成します。ファイル名が固有であれば、その名前を使ったユーザーフィルターを後で活用することも可能です。インポート前には列名を正しく設定したり、重複やスペルエラーがないかをチェックする必要があります。

1回のインポートで扱える生徒数は 最大5,000人まで となっており、もしこれを超える場合はファイルを分割したり、サポートに相談する必要があります。インポート時には、フィールドマッピング画面でCSV列とThinkific上のフィールドを紐づける操作も行うため、柔軟に追加項目を取り込むことができます。
Teachable:CSVインポートはあるが制限あり
Teachable でも CSVファイルを使った生徒の一括インポートは可能です。管理画面の Users > Students メニュー>Add Students>Import CSV の手順でファイルを選び、まとめて登録できます。CSVには name, email, password の基本列を用意します(パスワード列は任意で空欄でもOK。その場合はユーザーがアカウント確認メールで自分で設定します)。
注意点として、CSV内の文字に空白やスペース、特殊文字などが含まれているとエラーになりやすいので、シンプルな形式で作成する必要があります。Teachable では インポート時に製品(コース・コーチング・バンドル)への一括登録を同時に指定することも可能です。

ただし、インポート可能な人数に明確な大きい上限(例:5,000人まで、など)のアナウンスは公式ヘルプに出ていませんが、プランによっては制限が出る可能性や、非常に大量の数になると処理エラーが出ることも考えられます。実際には Teachable のビジネス以上のプランであれば一括インポート自体は使える一方、CSVで扱えるのは基本的な情報のみで、Thinkificのようなマッピング画面で任意項目を選択する仕組みはありません。
メールマーケティング
メールマーケティングも同時に行いたいのであれば、「KAJABI」一択!
オンライン講座を継続的に販売していくうえで、メールマーケティングは欠かせない要素です。受講前の見込み客へのフォロー、購入後の案内、未購入者への再アプローチなど、売上に直結する重要な役割を担います。その観点で見ると、TeachableとThinkificはいずれも「メールを送る機能」は備えていますが、本格的なマーケティングツールとしては最低限に留まっているのが実情です。
Teachable
Teachableのメール機能は、 非常にシンプルな設計 です。全体向け、または特定のコース受講生に対して一斉配信を行ったり、受講登録時や購入時の自動通知メールを送ったりすることはできます。また、購入途中で離脱したユーザーに対してクーポン付きのリマインドメールを自動送信する機能も用意されています。
ただし、ステップメールや複雑な条件分岐、細かいセグメント配信といった高度な運用には対応していません。実際、Teachable自身もConvertKitやMailchimp、ActiveCampaignなどの外部メール配信ツールと併用することを前提とした設計になっており、「通知用メール」と割り切って使うのが現実的です。
注意
メールマーケティングと言うようは通知メールのような機能のみ
Thinkific
一方のThinkificは、Teachableと比べると一歩踏み込んだメール機能を備えています。購入や登録といった行動をトリガーにして、「この条件を満たしたらこのメールを送る」といった簡単なメールシーケンスを作成することが可能です。
例えば、「商品を購入したら即座にこのメールを送り、2日後にこのメールを送る」といったトリガーベースのメールシーケンスを作成できます。ただし、この「2日後」というは固定になっており、それ以上の細かい日数の設定などはできませんし、HTML形式のメールも送信できません。
外部ツールを使わずに最低限のフォローアップや簡易的なファンネルを構築したい場合には、Teachableよりも扱いやすいと感じる場面が多いでしょう。ただし、それでも高度なセグメント管理や複雑なステップ設計ができるわけではなく、本格的なメールマーケティングツールと比べると機能面では物足りなさが残ります。
KAJABI
このように考えると、TeachableもThinkificも、あくまで「コース管理が主役」であり、メールマーケティングは補助的な機能に過ぎません。もし、リスト収集からステップメール、条件分岐、行動ベースの自動配信までを一つのプラットフォームで完結させたいのであれば、KAJABIを強くオススメします。
KAJABIはメールマーケティングを前提に設計されたオールインワンプラットフォームであり、講座販売とメール施策を一体で運用したい人にとっては、明らかに完成度が高いと言えます。
KAJABIでは大手メール配信ツールにも負けない配信機能が搭載されており、ABテスト、無制限のステップメール、高度なオートメーション、顧客タグなどと連携したオートメーション、メール配信、HTMLメール、メールテンプレート保存、高度なメールレポートなどの機能を備えています。
ページ作成機能
TeachableとThinkificのランディングページ(LP)作成機能について比較すると、どちらも「直感的な操作で、コードを書かずにサイトを構築できる」という点では共通していますが、その自由度や設計思想には明確な違いがあります。両者ともに数個のブロックを組み合わせて構成するシンプルな仕様であり、WordPressのような高度なウェブサイト構築ツールや、LP専用のツールと比較するとデザインの自由度には限界があります。
Teachable
Teachableのページ作成は、何よりも「シンプルさと速さ」に重点を置いています。AI機能が強力で、コースのタイトルや説明を入力するだけで、セールスページのコンテンツを自動生成することが可能です。操作感としては、あらかじめ用意されたブロックを積み上げていく「プラグアンドプレイ」方式に近く、初心者でも迷うことなく、短時間で公開までこぎつけることができます。

しかし、デザイン性に関しては、用意されたテンプレートの枠組みを超えることが難しく、レイアウトの変更が制限されているため、独自のこだわりを反映させたいユーザーにとっては物足りなさを感じる可能性が高いでしょう。
具体的には、ロゴ、配色、フォントの変更は可能ですが、要素を配置する位置などは固定された型に従う必要があります。また、編集中の変更をリアルタイムで確認できるライブプレビュー機能が限定的であるため、細かな修正のたびにプレビュー画面を切り替えて確認しなければならないという操作上の手間もあります。
実際に利用できるブロックはこれだけになります。
- Image
- Text
- Button
- Video
- Email Leads Form
- Image with Text
- Banner
- Text with Image Grid
- Featured Products
これらを組み合わせて作れる範囲のバリエーションのデザインとなります。また、CSSやJSの追加も難しいです。
Thinkific
対するThinkificは、Teachableよりも一歩進んだ「サイトビルダー」に近い操作性を提供しています。最大の特徴はドラッグ&ドロップ式のビルダーで、実際の表示画面を見ながら直感的にレイアウトを調整できる点にあります。ブロックの種類も豊富で、バナー、テキスト、動画、レビューなどのセクションを自由に追加でき、コンテンツの配置においてもTeachableより柔軟な制御が可能です。
さらに、Thinkificはブランディングを重視するユーザー向けに、上位プランではHTMLやCSSを直接編集できる機能を開放しています。これにより、標準のブロック機能だけでは実現できない独自の装飾や微調整を行うことが可能となり、よりプロフェッショナルな外観を追求できる仕組みになっています。また、作成したLPは単なる紹介ページとしてだけでなく、メールマガジンの登録を促すリード獲得フォームや、購入後のアップセル機能と密接に連携しており、マーケティングツールとしての機能性が高い点も特徴です。
最近ではAIページというページの種類も用意されており、キーワードを入れるだけでLPを作成できる仕組みもあります。ただ、正直まだこれは日本語に対応はしていないので、そこまで機能には期待できません。
この点はKAJABIが優秀
KAJABIではかなり自由度の高いページを作成することができます。 コードに明るい方は Tailwind を読み込んでモダンなLPを作成することもできます。また完全に独立したロゴを使ってページを作成することもできます。 この点をメリットに感じてKAJABIに移行される方も多いです
サンプルですが、このようなモダンなページを作成できます → https://japan.mykajabi.com/offers/ZQScoa8f/checkout
他のツールと連携する
オンライン講座を本格的に運営していくと、 決済・メール・CRM・分析・コミュニティなど、 単体ツールだけでは完結しない場面 が必ず出てきます。 そのため、 「どんな外部ツールと、どれくらいスムーズに連携できるか」 は、プラットフォーム選定において非常に重要なポイントです。
Teachable
Teachableは、外部ツールとの連携を「必要最小限に、分かりやすく」という思想で設計されているプラットフォームです。管理画面にはApp Hubと呼ばれる公式の連携ページが用意されており、決済、分析、メール配信、オンラインミーティングなど、オンライン講座運営でよく使われる主要なサービスとあらかじめ接続できるようになっています。連携できるアプリ数は多くはありませんが、その分、公式に動作確認されたものに限定されているため、初めてEラーニングを運営する方でも迷いにくい構成です。
一方で、より高度な自動化や柔軟なデータ連携を行いたい場合には、Zapierの利用が前提になります。ただしZapier連携はGrowthプラン以上が必要となるため、低価格プランでは連携できる範囲に制限があります。そのためTeachableは、外部ツールを大量に組み合わせて複雑な仕組みを作るというよりも、シンプルな構成で講座販売を始めたい個人講師や小規模運営者に向いた設計と言えるでしょう。

Thinkific
Thinkificは、外部ツールとの連携を前提に設計された拡張性の高いプラットフォームです。管理画面にはThinkific App Storeが用意されており、90種類以上のアプリとネイティブに連携することができます。メールマーケティング、分析、CRM、法人研修向けの管理ツールなど、用途別に多くのアプリが揃っており、Zapierを使わなくても直接接続できるケースが多いのが特徴です。そのため設定がシンプルで、運用時のトラブルも起きにくい傾向があります。
また、APIやWebhookとの相性も良く、社内システムや外部サービスとデータを連携させたい場合にも柔軟に対応できます。このような設計から、Thinkificは個人利用だけでなく、チーム運営や企業でのEラーニング展開、将来的なスケールを見据えた運用に向いています。最初から拡張を意識した構成にしたい場合には、Thinkificの外部連携の自由度は大きな強みとなります。

LINE連携
正直どちらもネイティブにLINEと連携できる仕様ではない。
ただ、例えば、各プラットフォームのサンキューページを指定することはできるので、 そこにQRコードを表示することで、疑似的に誘導することはできます。
もしくは Thinkificであれば、購入後のサンキューページに任意のページを設定できるので、そこに LINEアッとの URLを貼っておくことで、自動的に遷移させることは可能
複数講師・チームでEラーニングを管理する場合の考え方
Eラーニングは、必ずしも個人だけで運営するとは限りません。チームや企業で複数講師が関わるケースもあれば、個人講師であっても 「ゲスト講師」「外注スタッフ」「制作担当」 といった形で、複数人が管理画面に関与することがあります。
こうした場合に絶対に避けたいのが、管理者アカウントのログイン情報を共有すること です。
管理者アカウントを共有してしまうと、意図せず
- 財務情報(売上・取引履歴)
- 決済設定
- 返金処理
- ユーザー削除
といった 致命的な操作 まで誰でもできてしまいます。
そのため、Eラーニングプラットフォームを選ぶ際には、 「どこまで細かく権限を分けられるか」 が非常に重要なチェックポイントになります。
Teachableのユーザー権限・ロール設計の特徴
Teachableでは、もともと用意されている 標準ロール(オーナー、著者、アフィリエイト、学生など) に加えて、 カスタムユーザーロール を作成できる点が大きな特徴です。
このカスタムロールでは、
- コース作成・編集だけ許可
- サイトデザインだけ担当
- ユーザー管理は可、返金は不可
- レポート閲覧は可、財務情報は不可
といったように、権限をチェックボックス単位で細かく組み合わせることができます。
たとえば、
- 制作スタッフ:コース編集のみ
- 運営スタッフ:ユーザー管理+メール送信
- 経理担当:財務情報の閲覧のみ
といった、役割ベースの設計 が可能です。ログイン情報を共有せず、「必要な人に、必要な権限だけ」を付与できる点は、Teachableの大きな強みです。
一方で注意点として、 カスタムロールは 上位プラン(Business相当以上) でのみ利用可能になります。
また カスタムユーザーは最大20名まで という制限があります。 大規模チームや外部スタッフが多い場合は、この上限は事前に把握しておく必要があります。
Thinkificのユーザー権限・ロール設計の特徴
Thinkificは、Teachableとは設計思想が異なり、あらかじめ役割が定義された「ロールベース設計」 を採用しています。
代表的なロールとしては、
- Site Owner(最高権限)
- Site Admin(準管理者)
- Course Admin(コース単位の管理者)
- Community Moderator(コミュニティ管理)
- Group Analyst(進捗分析専用)
- Seat Manager(法人一括購入の管理者)
- External Partner(外部制作・代理店向け)
などが用意されています。
特に特徴的なのは、
- コース単位で管理権限を与えられる
- 財務情報を管理者から非表示にできる
- 外部パートナー専用の安全なアクセス権限がある
といった点です。制作会社やフリーランス、開発者など、社外の人間と共同で運営するケースを強く意識した設計になっています。
一方で、Teachableのように「この権限とこの権限だけを自由に組み合わせる」といった 完全なカスタム権限設計はできません。
Thinkificは「用途別に用意された役割を選ぶ」方式です。
両者の違いを一言でまとめると
Teachable → 権限を細かくカスタマイズしたい人向け → 少人数〜中規模チームでの柔軟な運営に強い
Thinkific → 役割が明確なチーム・法人運営向け → 外部パートナーや法人販売を含む運営に強い
どちらも「ログイン情報を共有しなくて済む」設計は共通ですが、自由度を取るか、運用の分かりやすさを取るかで向き不向きが分かれます。
メモ
ちなみに、どちらのプラットフォームでも一応管理者のパスワードを共有することはできますが、毎回管理者メール宛にワンタイムパスワードが届くようになっています。ですので、実質はしっかりと一人1アカウントを割り当てるのが良いです。

コミュニティ機能
TeachableとThinkificはいずれも、単に動画を配信するだけでなく、受講生同士・講師と受講生が交流できる「コミュニティ機能」 を標準で提供しています。
これは、学習体験を一方向のインプットで終わらせず、継続率や満足度を高めるための重要な要素です。今までFacebookや自作サイトなどで管理していた場合、決済やサブスクリプションが始まったら手動で追加をして、キャンセルされたら手動で退会させるという運用をされていた方もいると思いますが、すべて決済と連動できるようになるのでその手間がなくなります。
どちらのプラットフォームでも、投稿・コメントを中心としたテキストベースの交流が基本となっており、外部ツール(SlackやDiscordなど)を使わずに、スクール内で完結したコミュニティを構築できます。
Teachableのコミュニティ機能の特徴
Teachableのコミュニティは、「掲示板型コミュニティ」 に近い設計です。1つのコミュニティ空間の中で、カテゴリとトピックを使って議論を整理し、受講生が自由に投稿・返信できる仕組みになっています。
コミュニティ全体を公開するだけでなく、アクセス制御 を細かくカスタマイズすることができ、
- 特定のコース受講生のみ
- 特定のメンバーシッププランのみ
といった形で、参加できるユーザーを細かく制限できます。コース購入者専用のコミュニティや、上位プラン限定の交流スペースを作りたい場合に使いやすい設計です。
また、管理・運営面では、
- 管理者/モデレーター/受講生という明確な役割分担
- 投稿の通報・レビュー機能
- カテゴリ単位での権限管理
- ダイレクトメッセージ(ON/OFF切替可)
など、モデレーションを前提とした機能が充実しています。コミュニティが荒れないように「管理する」ことを重視した作りと言えます。
一方で、コミュニティ自体は Teachableスクールの一部機能 という位置付けで、「コミュニティ単体を商品として売る」という思想はやや弱めです。
ヒント
あくまでもコースの特典としてコミュニティ機能もあると というのがTeachableの考え方。
Thinkificのコミュニティ機能の特徴
Thinkificのコミュニティは、Teachableとは少し思想が異なり、「コミュニティ=1つの商品(プロダクト)」 として扱われます。
コミュニティは独立したページとして作成され、
- コースとセットで販売
- コミュニティ単体で販売
- 追加商品(アップセル)として提供
といった形で、明確にマネタイズ対象として設計されています。
この点は、Thinkificの大きな特徴です。

また、Thinkificは モバイル体験 に強く、公式のThinkificモバイルアプリからコミュニティにアクセスできます。プッシュ通知やアクティビティフィードを通じて、受講生が「学習から離れにくい」環境を作りやすい点は強みです。
さらに、Thinkificでは複数のコミュニティを作成し、コースやユーザー属性ごとに使い分けることが想定されています。
全体として、Thinkificのコミュニティは 「学習+交流+ビジネス」を一体化させる思想 が強い設計です。
ヒント
コミュニティ機能自体を単体で提供できるのがThinkificの強み
さらにコミュニティをオンラインサロンとして活用したい場合はKAJABIがオススメ
Teachable にも Thinkificにもコミュニティ機能があることをお伝えしましたが、正直一昔前の掲示板スタイルのコミュニティ機能となっています。僕のクライアントさんでもコミュニティ機能を活用できている方はほとんどおらず、実際に受講者がここでワイワイするかと言えば疑問が残る仕様となっています。
それに比べて、KAJABIのコミュニティでは 「上限なくチャンネル作成」「独自アプリ」「埋め込みのオンラインミーティング」「ゲーミフィケーション」「DM機能」などがあります。 FacebookとSlackの良いところを取ったようなコミュニティがあり、こちらのコミュニティを実際に活用している日本人の方も多いです。まだ一部英語が残っている箇所もありますが、それでも 「生徒がアクセスしたくなる」のはKAJABIのコミュニティだと思います。


動画の管理方法の違い(Video Library の有無)
Teachable と Thinkific は、どちらも動画を使ったオンライン講座を提供できるプラットフォームですが、「アップロードした動画をどのように管理するか」 という点には、はっきりとした違いがあります。
この違いは、
- 動画本数が少ないうちは気づきにくい
- しかし講座数・動画数が増えると一気に差が出る
という、中〜上級者ほど影響を受けやすいポイントです。
Thinkific:Video Library による一元管理が可能
Thinkific には Video Library(ビデオライブラリ) という、アップロードした動画を一括で管理できる専用ページが用意されています。

この Video Library では、
これまでにアップロードしたすべての動画を一覧で確認
- 動画のプレビュー
- 動画タイトルの変更
- サムネイル画像の設定
- 字幕の追加・管理
- 動画の利用状況の確認
- 不要になった動画の削除・整理
といった操作を、コースとは独立した形でまとめて行うことができます。
また、Thinkific では「1つの動画を、複数のコースやレッスンで再利用する」という運用もしやすく、動画教材を“アセット(資産)”として管理しやすい設計になっています。
法人研修や、複数講師・複数講座を運営するケースでは、この Video Library の存在が 運営効率に直結する強みになります。
Teachable:動画はレッスン単位で管理する設計
一方で Teachable には、Thinkific のような独立した動画ライブラリ(メディア管理ページ)は用意されていません。
Teachable では、
- 動画は「コース → セクション → レッスン」の中でアップロード
- 動画の設定や変更は、そのレッスン編集画面から行う
- アップロード済み動画を横断的に一覧表示する画面はない
という設計になっています。
つまり、動画はあくまで「レッスンの一部」として扱われる という考え方です。
動画数が少ないうちは特に問題ありませんが、
- コース数が増えてきた
- 同じ動画を別コースでも使いたい
- どの動画がどの講座で使われているか把握したい
といった状況になると、動画管理の手間が増えやすい構造になっています。
開発者向けの仕様
TeachableとThinkificはいずれも、標準機能だけで完結しない高度な運用を想定し、API や Webhook といった開発者向けの拡張機能を提供しています。これらは主に、外部ツールとの連携、業務の自動化、独自システムとの統合を目的として利用されます。
前提として、どちらのプラットフォームでも APIやWebhookの利用にはある程度の技術知識が必要 で、公式サポートは基本的にコードレベルの支援は行いません。ノーコードで完結する機能ではなく、開発者または技術パートナーと連携して使う機能です。
TeachableのAPI・Webhookでできること
Teachableでは、Webhook と REST API の両方が提供されており、用途に応じて使い分ける設計になっています。
Webhookは「イベント発生時にデータを送信する仕組み」で、 たとえば以下のようなタイミングで外部ツールに通知を送れます。
- 新規ユーザー登録
- コースへの登録・解除
- レッスン完了・クイズ回答
- 商品の購入、返金、サブスク解約
- タグの追加・削除
- メール配信のオプトイン/オプトアウト
これにより、「受講完了時にSlackへ通知」「購入時にCRMへデータ送信」といったイベント駆動型の自動化が可能になります。
一方APIは「リクエスト型」で、外部からTeachableのデータを取得・更新する用途に使われます。 具体的には、
- コース情報や受講生情報の取得
- ユーザー情報の更新
- 売上データの取得
- 受講登録の自動化
などが可能です。 TeachableのAPIは「スクール内データを外部で活用する」用途に向いており、自前の管理画面や分析ツールを作りたい場合に力を発揮します。
ThinkificのAPI・Webhookでできること
Thinkificも同様に、Public API と Webhook を提供しています。設計思想としては、外部サービスや既存システムとの連携を前提にした構成が特徴です。
ThinkificのAPIは、APIキーを使って認証する仕組みで、
- ユーザー情報の取得・管理
- 商品・コースデータの連携
- 外部CRMや社内システムとの統合
- カスタムSSO(シングルサインオン)の実装
といった用途で使われます。
特に、SSOや法人向け運用、外部ID基盤との連携を前提としたケースでは、ThinkificのAPI設計が活きる場面が多いです。
Webhookについても、Thinkificは 「購入」「受講」「支払い」「Group Order(団体購入)」などのイベントをトリガーとして、外部システムに通知を送ることができます。 Webhookの正当性を検証するための署名(HMAC)も用意されており、セキュリティを重視した連携が前提になっています。
またThinkificでは、Group Orders(法人一括購入)や請求書機能とWebhookが連動するため、 B2B向けの販売・受講管理を自動化しやすい点も特徴です。
両者に共通するポイントと違いの方向性
共通点としては、
- APIは「外部から操作・取得する仕組み」
- Webhookは「イベント発生時に通知する仕組み」
- いずれも開発者向けで、公式サポート外
- 外部CRM、Slack、Zapier、独自システムとの連携が可能
という点が挙げられます。
一方で方向性の違いとしては、
Teachable → スクール内データを外部に取り出し、分析・自動化する用途に向いている
Thinkific → 既存の業務システムや法人向け基盤と統合する用途に向いている
という傾向があります。
メモ
APIやWebhookは個人講師や小規模運営では必須ではなく、関係ない話になるかもしれませんが、さらなる自動化や自社CRMや国内決済ゲートウェイと連携したい際に 重要になってくる点であります。
クイズ機能
オンライン講座において、「理解度チェック」や「学習の定着」を目的として使われるのが クイズ機能 です。
Teachable と Thinkific は、どちらもクイズ機能を標準で備えており、基本的な用途であれば どちらを選んでも大きな問題はありません。
ただし、作り方・運用の自由度・管理者向け機能 には明確な違いがあります。
共通点|基本的なクイズ機能はほぼ同じ
まず、両者に共通するポイントを整理します。
- 選択式(Multiple Choice)のクイズに対応
- 正解を設定できる(複数正解も可)
- 採点あり/採点なしを選択できる
- レッスン内にクイズを設置できる
- 学習の進捗管理(完了条件)と連動可能
そのため、
- 学習内容の確認テスト
- チャプターごとの理解度チェック
- 修了条件としての簡易テスト
といった用途であれば、 Teachable / Thinkific のどちらでも十分対応可能です。
Thinkificのクイズ機能の特徴
Thinkificのクイズ機能は、「学習管理(LMS)寄り」 の設計になっています。
主な特徴としては
- クイズは「専用のレッスンタイプ」として作成
- 単一正解/複数正解の両方に対応
- 合格点(Passing Grade)を設定可能
- クイズ結果をCSVでエクスポート可能
- 前提条件(クイズに合格しないと次に進めない)を設定できる
- ランダム出題(Question Bank)
- 説明文、回答文にリッチテキストエディターを使える
Thinkificの大きな強みのひとつが、ランダム出題(ランダム問題バンク) に対応している点です。
- 問題を多めに登録
- 表示する問題数だけ指定
- 生徒ごとに異なる問題セットを自動生成
これにより、
- テストの使い回し防止
- 認定講座・社内研修用途
- 評価目的のクイズ
といった 「試験寄り」の運用 に向いています。

注意
ただし以下にもご紹介していますが、Thinkificの修了書機能は日本語が使えません。
Teachableのクイズ機能の特徴
Teachableのクイズ機能は、「シンプルで直感的」 な設計が特徴です。
主な特徴としては
- レッスン内に「Quizブロック」として追加
- 採点あり/採点なしを切り替え可能
- 複数正解の設定も可能
- UIが非常に分かりやすい
Teachableの場合は本当に確認クイズのような立ち位置で使うのがよい機能です。

Zoomとの連携
ライブ講義やグループセッション、コーチング型の講座を提供する場合に欠かせないのが Zoom連携 です。
この点については、Teachable と Thinkific はどちらも標準でZoom連携に対応しており、機能的な差はそこまで大きくありません。
結論から言うと、
どちらも「レッスンの中にZoomを組み込んで、受講生が迷わず参加できる」
という点は共通しています。
まず、両者に共通するポイントを整理します。
- Zoomアカウントと連携できる
- コース(レッスン)内にZoomセッションを設定できる
- 日時・時間・説明文を設定可能
- 受講生はレッスン画面からワンクリックで参加できる
- 録画(リプレイ)を後から視聴させることができる
つまり、
- ライブ講義
- グループコーチング
- Q&Aセッション
- 単発ウェビナー
といった用途は、Teachable / Thinkific のどちらでも問題なく実現可能です。
Zoom連携という点では、両者とも大きな違いはありません。


SEO・集客のしやすさ
オンライン講座プラットフォームを選ぶ際、「集客まで含めて完結できるか?」という点を期待する方も多いですが、この点に関しては Teachable と Thinkific は、かなり割り切った設計になっています。
結論から言うと、どちらのプラットフォームも「SEOやコンテンツ集客に強い」とは言えません。
まず重要な前提として、
- Teachable:ブログ機能なし
- Thinkific:ブログ機能なし
という点があります。
ブログ機能が使えないとなると、記事を書いてコンテンツマーケティングが難しくなります。なので、 「Teachable や Thinkific に講座を作っておけば、自然検索から集客できるようになる」 という期待は、残念ながら現実的ではありません。
ゼロからのSEO集客は基本的に難しい
実務的な視点で見ると、 Teachable / Thinkific は 「集客済みのユーザーを受け止める場所」 です。もし既存のメーリングリストやオーディエンスがいない場合は、
- WordPress
- Wnote
- 独自メディア
といった 別の集客基盤を用意する必要があります。
実際、僕がサポートしているクライアント様の多くも、
- すでにSNSでフォロワーがいる
- YouTubeチャンネルを運営している
- メルマガや既存リストを持っている
という状態で、「集客は外部で行い、販売・受講はTeachable / Thinkificで行う」という使い方をしています。
リード獲得機能はあるが「おまけレベル」
Teachable / Thinkific には、一応、
- メール登録フォーム
- 簡易的なリード獲得機能
- 最低限のメール送信機能
は用意されています。しかし、これは最低限の機能になっているので、 ステップメールやタグやセグメントを使った高度な配信などはできません。本格的なマーケティング用途には向いていません。

本格的にやるなら、KAJABIが圧倒的に有利
ここで、集客も含めて一元化したい場合の選択肢として浮上するのが KAJABI です。
KAJABI は、
- ブログ(コンテンツ投稿)
- LP作成(モダンなページ作成可能)
- フォーム(無制限で作成できる)
- メールマーケティング(ABテスト、ステップメール、配信上限なし、メルマガ作成、HTMLメールなど)
- オートメーション
- タグ管理・セグメント配信
- ポッドキャスト、コーチング、デジタル販売、コミュニティなど
を 1つのプラットフォームで完結できます。
そのため、
- 記事 → メール登録
- メール → 講座販売
- 購入後 → フォローアップ
といった一連の流れを、外部ツールに頼らず構築できる点が最大の強みです。
スマホアプリの違い
オンライン講座において、スマホアプリの有無や使い勝手は、受講生の学習継続率に大きく影響します。
特に最近は、通勤中、寝る前の10分、ちょっとした待ち時間
といった 「隙間時間での学習」 が前提になるケースが多く、ブラウザよりも アプリで快適に学べるかどうか は非常に重要な判断材料です。
この点において、Thinkific と Teachable には、はっきりとした違いがあります。
対応デバイスの違い|Android対応は大きな分かれ目
まず最初に押さえておきたいのが、対応しているOSの違いです。
Thinkific:iOS・Android 両対応
Thinkific は、
- iOS(iPhone / iPad)
- Android
の 両方に対応した公式モバイルアプリ を提供しています。
受講生は使用しているスマートフォンを問わず、 アプリをインストールして学習を進めることができます。
日本では iOS(iPhone) を利用している方が多いといえ、Android ユーザーは一定数存在するため、「受講生の端末を選ばない」 という点は、Thinkific の大きな強みです。
Teachable:iOSアプリ中心、Androidは非対応
一方で Teachable は、
- iOS(iPhone / iPad)向けの公式アプリは提供
- Android向けの公式アプリは事実上提供されていない
という状況です。
iOSアプリ自体の完成度や操作性は評価されていますが、Androidユーザーは スマホブラウザで受講するしかない という制約があります。
ブランディングの違い|「自社アプリ」を持てるのはどちらか
次に重要なのが、アプリのブランディングです。
Thinkific:独自ブランドのアプリを持てる
Thinkific では、通常の「Thinkific Mobile」アプリに加えて、「Branded Mobile(ブランド化アプリ)」 という選択肢があります。

このプランを利用すると、
- 自社ロゴ・自社ブランド名のアプリを作成
- App Store / Google Play に 独自アプリとして掲載
- 受講生は「Thinkific」ではなく、あなたのブランド名のアプリを利用
という形で運用できます。
オンラインスクールを1つのサービス・1つのブランドとして本格展開したい場合、この選択肢があるのは大きなアドバンテージです。
ヒント
この独自アプリ公開の機能はプランにプラスして 月額199ドルの費用がかかります。
Teachable:標準アプリのみ(独自ブランド不可)
Teachable も受講生向けの公式アプリは提供していますが、 Thinkificのような「独自ブランドのアプリ」を作る仕組みはありません。
あくまで、Teachableの公式アプリを通して受講するという形になるため、アプリ自体をブランディングに使うことはできないという点は理解しておく必要があります。
まとめ
ここまで Teachable と Thinkific を中心に、クーポン、クイズ、分析、顧客管理、外部連携など、さまざまな観点から比較してきました。正直なところ、機能を細かく見ていけばいくほど比較ポイントは無限に出てきますが、今回の記事で「両者がどんな思想で作られているプラットフォームなのか」という全体像は掴んでいただけたのではないかと思います。
まず前提として、TeachableもThinkificもオンラインスクールを運営するための基本機能は十分に備えています。動画講座の販売、決済、受講管理、簡単なメール通知やクイズ機能など、「講座を売って届ける」という目的においては、どちらを選んでも致命的に困ることはほとんどありません。
個人的な感覚として、とにかくシンプルに始めたい初心者の方には Teachable が向いています。管理画面が分かりやすく、考えることが少ないため、「まずは1〜2コースを売ってみたい」「難しい設定は極力避けたい」という方には相性が良いでしょう。一方で、コース数が増えたり、生徒数が増えてきても管理の煩雑さを抑えたい方には Thinkific の方が安心感があります。分析機能や構造はやや複雑ですが、その分スケールを前提とした設計になっています。
そして今回比較した2つとは少し立ち位置が異なりますが、長期的にビジネスとして育てたい方には Kajabi も有力な選択肢です。顧客管理、マーケティングメール、オートメーション、コミュニティ運営までを一つの管理画面で完結できるため、「ツールを分散させず、本格的に運営したい」という方には非常に相性が良いプラットフォームです。
最終的には、今の自分のフェーズと、これからどう成長させたいかで選ぶのが一番です。本記事が、皆さんにとって最適なオンラインスクールプラットフォームを選ぶための判断材料になれば幸いです。

