こんにちは!今僕らは夫婦でヨーロッパを周遊しています★
前回のチェスキークルムロフから、クロアチアに行く予定でしたがあまりにも距離があるので途中のイタリアの「トリエステ(Trieste)」という街で滞在をしております。
ここは歴史的に昔はオーストリアに管理されていた街ということもあり、街並みはどこかしらオーストリアに似ているユニークな街です。今回はそんなトリエステでのバスの乗り方・チケットの購入方法をご紹介したいと思います!
トリエステとは?
トリエステは、イタリアの東にある小さな港街です。
実はトリエステはイタリアの中でも歴史に特徴があり、1382年から1918年まではオーストリアの管理下にありました。なので、実際の建物や街の雰囲気はどこかしらオーストリアに似ています。オーストリアの中でもかなり栄えた港町として知られています。
そこまで観光地という感じはしませんが、海目当てに訪れる方が多いように感じました。実際に僕らが訪れたのは9月ということで、まだ残暑がありましたら、外でも日陰はとても気持ち良い感じでした。
トリエステの街の歴史
イタリアのトリエステ(Trieste)は、豊かな歴史と多文化的な背景を持つ都市です。
古代とローマ時代
トリエステの歴史は古代に遡ります。紀元前1世紀、ローマ帝国がこの地域を征服し、トリエステは「ティベリーナム(Tergeste)」として知られるようになりました。ローマ時代には、港湾都市として重要な役割を果たし、交易や軍事の拠点となりました。
中世
ローマ帝国の衰退後、トリエステはビザンティン帝国の支配下に入りました。その後、フランク王国や神聖ローマ帝国の影響を受けました。中世の間、トリエステは自治を求める努力を続け、最終的に14世紀にはハプスブルク家の支配下に入りました。
ハプスブルク帝国と近代
18世紀から19世紀にかけて、トリエステはオーストリア・ハンガリー帝国の一部として繁栄しました。この時期、トリエステは重要な港湾都市として成長し、商業と産業の中心地となりました。また、多くの民族や文化が交差する国際的な都市としての特徴を強めました。
20世紀
第一次世界大戦後、トリエステはイタリア王国に併合されました。しかし、第二次世界大戦中にはナチス・ドイツの占領下に置かれ、戦後は国際的な緊張の中でトリエステ自由地域として暫定的に管理されました。最終的に1954年、トリエステは正式にイタリアの一部となりました。
現代
現在のトリエステは、歴史的な建築物や文化施設が数多く残る魅力的な観光都市です。多くの民族や文化が交じり合う特異な歴史を反映し、文化的な多様性と国際的な雰囲気が特徴です。また、トリエステは科学研究や教育の中心地としても知られ、特に国際理論物理学センター(ICTP)が設立されていることで有名です。
チケットの種類
トリエステで購入できるチケットはいくつかありますが、基本的に旅行者が購入するチケットは以下のものになるかと思います。
- Orario intera rete – 60 minuti(60分乗り放題):1,35ユーロ
- Orario intera rete 75 minuti(75分乗り放題):1,65ユーロ
- Giornaliero rete(1日乗り放題):3.00ユーロ
チケットはとてもシンプルです笑
金額が絶妙ですが、1日に2回乗るだけなら 60分チケットを2回購入した方がお得です。ただ、3回以上乗る場合は 1日券がお得ということになります。
基本的にトリエステで観光する際は、1日3回以上バスに乗ると思いますので1日乗り放題3ユーロを買った方がお得です。
一方、もしホテルをチェックアウトして、駅に向かうだけのようなケースだと 60分乗り放題券を購入した方が良いです。
チケットの購入方法
チケットの購入方法で一番簡単なのは街中の券売機で購入するという方法です。
さすがにどこのバス停にもあるわけではありませんが、比較的大きなバス停であればバス停の傍に券売機が設置してあります。
↓このような青い機会を街中で見かけたら、それは券売機です!
↓以下のように英語に切り替えることができます。切り替えたら、左側のカートマークを選択します。(右側のはマンスリーパスなので基本的に選択しません。)
↓以下のようにチケットを選択することができます。希望のチケットを選択します。
↓次に数量を選択します。
↓あとは手順に沿って、カードで決済するだけです!簡単ですね(^^)/
チケットは、買ってすぐ期限が始まる訳ではなく、バスの中のValidator (有効にするマシン)に通して、時刻を印字してから時間制限が開始されます。なのでもしチケットを使う枚数が決まっている場合はあらかじめ購入しておくのがよいと思います。(結構、自分のホテルの近くに券売機がないこともあるので、、、)
バスの乗り方
トリエステのバスの乗り方の注意点をまとめると以下の通りです。
- バスには番号がついているので、行先のバスの番号を見て乗る(基本的に他のヨーロッパ都市と同じ)
- バスは必ず各駅停車するわけではなく、もしバスの中で降りる人がいないと、バスはバス停を通過します。なので自分が乗りたいバスが来たら、手を挙げてアピールしてバスを止める必要があります。(僕はヨーロッパで最初の方はなんどかスルーされました、、、)
- 基本的にバスの乗入れは前後の扉から行う。中央の扉は出る人専用
- バスに乗ったらチケットを有効化する必要がある
↓バスの中には必ず以下のようなマシンがあります。小さいバスだと前の方にしかありませんが、大きなバスであればバス中央付近にももう一台あります。この矢印の部分にチケットの上から入れると印字をしてくれるので、それが有効化の方法です。
↓有効化ができていると、以下のように右上がカットされ、時刻が印字されます。60分チケットであれば、ここから60分が有効期限になります。その後はバスに乗れないのでご注意を!
チケットなしでも乗れるには乗れる
日本では馴染みがないシステムですが、ヨーロッパではドイツをはじめとしてこのようなシステムは当たり前です。ドイツのチケットの記事でも書いていますが、抜き打ちチェックがあるので、それに見つかると不正乗車となり罰金を支払うこととなります。僕らが乗っている時も一度チェックがありましたので、割と頻繁にパトロールしています。