MailChimp(メールチンプ)は海外では一番知名度の高いメールマーケティングツール/ニュースレター配信ツールと言っても過言ではありません。ただ、それは日本のマーケットでは実際に機能するのでしょうか。
僕自身はMailchimpの導入代行や運用サポートなどを行ったことがあり、mailchimpが日本のマーケットでも十分に利用可能ということを知っています。 ただ海外のツールということで、実際の利用に踏み込めない方も多いと思います。
今回はそんな海外で人気のメールツールである mailchimp の登録方法や使い方やメリットについて利用者の目線から詳しくご紹介したいと思います 🙂
この記事の信頼性
著者:Hoda
ITフリーランス / WordPressエキスパート / 海外クラウドサービス導入 / IT翻訳 / 動画制作 / SEOマーケティング / アプリ開発 / 写真家 / WEBメディア多数運営 海外のITツールをリサーチしたり、導入代行サポートなどを行っています。日本にいたり海外で生活をしたりしています。
Mailchimpとは?
Mailchimp は、世界で最も有名で使用されているメール マーケティング ソフトウェアの 1 つです。2001 年に Ben Chestnut と Dan Kurzius によって設立された Mailchimp は、現在 2,000 万人以上のユーザーを抱え、その企業価値は約42億ドルです。
Mailchimpが初心者にとって良い出発点である理由は次のとおりです。
- 使い方は簡単
- 必要なすべての機能を備えています
- 信頼できる
- 無料で始められる
Mailchimp の長所と短所
mailchimpが世界でも信頼の高いツールというのは確かですが、最高のメールマーケティングツールか?と聞かれると答えると回答は難しいです。
確かに人気のツールではありますが、一番重要なのは「ビジネスのニーズにマッチしているかどうか」という部分が重要です。
mailchimpも他のツールと同様にメリットとデメリットがあるので、そこを考慮した上で利用していただくのがよいと思います。
Mailchimpのメリット①:企業の信頼
上記でも書いた通り、mailchimpは創業してから20年以上も運営されています。これが海外で多くのユーザーを獲得している要因でもあります。海外や日本に関わらず多くのメール配信ツールが登場していますが、その中でサービスを終了してしまうのものも僕は多く見てきました。
特にメール配信ツールは「ずっと使い続けれる」というコトが重要で、途中でサービスが終了してしまったら、また一からテンプレートやレポートを作成しなければなりません。そういう点ではMailchimpは安心して利用することができます。
Mailchimpのメリット②:初心者でも使える
Mailchimpの管理画面のUIはとても使いやすいです。これは日々改善されているので使っていく中でどんどん便利だと感じることがあると思います。後述させていただきますが、シンプルで直感的に利用することができ、機能も豊富です。使い方は慣れれば簡単だと思います
Mailchimpのメリット③:無料で使える
これからビジネスを始める方にとって無料で試せるというのは大きなメリットです。国内のメール配信ツールでは、初期投資から数万円してしまうことも珍しくはありません。Mailchimpは無料トライアルのような期間限定の無料利用ではなく、「無料プラン」というプランがあるのでメーリングリストや配信数が少なければ無料で利用することができます。
Mailchimpのメリット④:使いやすいメールエディター
海外ではもうほとんどの場合はテキストだけのメールマーケティングは行われておらず、いわゆるHTMLメールというのを配信しています。Mailchimpでは優れたメールエディターがあるので、直感的におしゃれなメールを作成して配信ができます。もちろん、テンプレートも豊富にあるので一から作成することなくおしゃれなデザインを元に作成もできます。
Mailchimpのメリット⑤:他のツールとの連携が柔軟(API連携)
その人気さのおかげで、mailchimpは他のツールとの連携が容易です。例えば WordPressの多くのプラグインと連携ができたり、ShopifyなどのECサービスでも連携が簡単にできます。国内のサービスはあまり他のサービスとの連携を好みませんが、海外のツールというのは足りない機能は他のサービスとAPI連携することでWINWINの関係になっています。
mailchimpは500個以上のツールとの連携ができるようになっているので、今使っているツールと連携して自動的に顧客情報を取り込んだりすることもできます。
Mailchimpのメリット⑥:メール配信だけでない機能も豊富
mailchimpは元々はメール配信専用ツールでしたが、近年は多くの機能が追加されていて、オールインワンのマーケティングツールとなってきています。
例えばランディングページを作成する機能や、マーケティングオートメーション機能、顧客管理機能なども使えるようになっています。また、まだ新しい機能ではありますが、mailchimp でオンラインストアも作成できます。
Mailchimpのデメリット①:管理画面は日本語にはまだ非対応
mailchimpは日本人向けにも利用することができるツールですが、管理画面は残念ながらまだ英語のみ対応となっています。なので英語に抵抗がある方だともしかしたらストレスになるかもしれません。
ただ、最近はChromeブラウザのページ翻訳がかなり精度が高くなってきているので、そこまでストレスには感じないと思います。どうしても日本語でしっかりと利用されたい方は、やはり国内の配信ツールを使う必要があると思います。
Mailchimpのデメリット②:最初は無料だが、規模が大きくなるにつれてコストが増える可能性アリ
Mailchimpの無料プランは「500人までのメーリングリスト・月間 2500通」という制限があります。この範疇であれば無料で利用することができますが、みなさんのビジネスの規模が大きくなって配信数やリストの数が多くなった場合はそれだけ費用がかかります。
↓例えば リストの数が 10,000人になった場合だと無料プランは利用することができず、月額87ドルからのコストがかかります。これはMailchimpの価格ページから確認することができるので是非確認してみてください。
Mailchimpの登録方法・始め方
この Mailchimp チュートリアルでわかるように、Mailchimp を使い始めるのは簡単です。
mailchimpを始めるのに必要なものは以下のものだけです。
- 登録用のメールアドレス
- Eメールに記載したいテキスト・画像
- メーリングリスト(もちろんなくてもOK)
Mailchimpの登録方法・始め方 ステップ①
Mailchimp の Webサイトにアクセスし、右上隅にある [Sign Up] ボタンをクリックします。次に価格表が表示されるので「Free」の [Sign Up Free]をクリックします。
メールアドレス、ユーザー名、パスワードの入力を求めるサインアップ フォームが表示されます。
情報を入力して送信すると、mailchimp からアカウント認証のメールが届きますのでリンクをクリックして有効化します。
Mailchimpの登録方法・始め方 ステップ②
次のページではビジネスの情報などを入力するページに進みますので簡単に情報を入れていきます。(後から変更もできるので簡単に入力すればOKです。)
Mailchimpの登録方法・始め方 ステップ③
次のステップでは、実際にメールを作成してみることができます。また配信先の連絡先も追加することが可能です。実際に簡単にメールを作成してみて、テスト送信してみてください。
管理画面の見方・使い方
mailchimpの管理画面の見方をご紹介します。基本的には左のメニューから必要な操作を行うことができます。
Campaigns
Campaigns(キャンペーン)とは毎回送信するニュースレターのことを指します。Campaignsは「タイトル/送信日時/送信状態/作成者」などの情報が記載されていて、各Campaignsをクリックすると編集することができます。
↓ メールのデザイン作成もこのページから行うことができます。
Audience
Audience(オーディエンス)は名前の通り、顧客管理の画面です。ここでは以下の操作を行うことが可能です。
- すべての顧客リストを閲覧・管理する
- 手動で顧客を追加する
- オプトインフォームを作成する
- 顧客タグを管理する
- 顧客セグメントを管理する
など
Automation(Customer Journeys)
ここではメールマーケティングの自動化を管理することができます。
メールマーケティングとは、ただメールを配信することではなく、例えばその顧客がメールをクリックしたらAの操作をする、メールをX日間開封しなかったらBの操作をするというように顧客の行動や過去のデータを元に自動的に次のアクションにつなげることを言います。
mailchimpでは以下のように様々な条件で分岐を作成して、コンバージョンにつなげるために最適なシナリオを作成することができます。
Analytics
ここでは過去に配信したメールのレポートや統計情報を確認することができます。
Website
mailchimpではオプトインに必要なランディングページも一緒に作成することができます。また、自分のサイトも持つことができます。
メールエディター同様に直感的なページビルダーが備わっているので簡単に自分のサイトを作成できます。
Mailchimpでステップメールを設定する方法
Mailchimpでステップメールを作成する場合は、Automationから作成することができます。
Automationは「Customer Journey Builder」を表示されており、条件付きフローを使ってメールを送信するタイミングなどを定義することができます。
↓ まず作成するには Automation > Overview に進み、新規作成することができます。
↓ 以下のように Rules や Actions を当てはめることでステップメールを作成することができます。
例えば、シンプルなステップメール(シナリオメール)を作成する場合は
Starting points(最初のトリガー):フォームに申し込みがあったら
↓
■ 1日待つ (1 day delay) 【1日目】
↓
■ メールを送信する (Create an email)
↓
■ 1日待つ (1 day delay)【2日目】
↓
■ メールを送信する (Create an email)
↓
■ 1日待つ (1 day delay)【3日目】
↓
■ メールを送信する (Create an email)
と作成することで、トリガーが始まってから3日間毎日メールを送信できるようになります。
Mailchimpの代替サービス
mailchimpがどのようなサービスの代替サービスとして利用可能かということをご紹介します。
海外にはmailchimp以外にも多くのメール配信サービスが存在しています。例えば以下のようなサービスも海外では人気が高いです。
- Constant Contact ー 企業・個人どちらにとっても利用しやすいメールマーケティングツール
- MailerLite ー 個人から初心者でも使えるメールマーケティングツール【個人的に利用経験あり】
- Omnisend ー Eコマースとの連携に優れたメールマーケティングツール
- Sendinblue ー 無料で上限なしのメーリングリストを獲得できるツール
- HubSpot ー CRMとメール マーケティングを組み合わせたい企業向けのツール
もしすでに上記のサービスを利用している場合は、機能的にとてもMailchimpと似ている箇所が多いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?mailchimpはメール配信だけでなく、オールインワンでマーケティングを行うことができるツールです。管理画面はまだ日本語に対応していなのは残念ですが、メールの文章を日本語で書けば特に問題なく国内のマーケットでも利用することができます。実際に僕はMailchimpを利用している日本企業のサポートも行ってきました。
国内のツールと違い、mailchimpは低コストから利用することができ、価格形態もシンプルです。最初は無料から利用することができるので是非これからメールマーケティングを始める方はトライしてみてもいいと思います 😉
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The Review
Mailchimp
世界でも人気のメール配信ツール/マーケティングオートメーションツール。メール配信以外にもウェブサイトを作成したり、顧客管理する機能も充実。20年間という運営の信頼もあり、海外では多くの支持を得ています。管理画面やマニュアルは英語ではありますが、ページ翻訳などで対応すれば特に気にならない。
PROS
- 無料から使える
- 信頼できる企業
- 直感的におしゃれなメールを作成できる
- しっかりとした配信レポート
- オートメーション機能も使える
CONS
- 管理画面は英語
- リストや配信数が増えるとコストが高くなる可能性
詳しくありがとうございます。
MialerliteとMailchimpのどちらがいいか悩みますね。。。(^^;)