Substackを始める前に知っておきたいメリット・デメリット

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こんにちは、Hodaです。

「Substackを始めようか迷ってる」という話、最近やたらと耳にする。

数十万円〜数百万円単位で稼いでいるライターの話や、Substack自身が書き手に前払いで契約金を出しているという話も流れてきて、なんとなく「今が乗り時」みたいな空気がある。

ただ、実際に中身を調べたり、周りの使用感を見たりしていくと、「今すぐ飛びつくべきもの」というより「向いている人にはハマるけど、そうでない人には物足りない」ツールだな、という印象が強い。今回は煽らずに、良い部分も気になる部分も含めて棚卸ししてみる。

そもそもSubstackって何なのか

Substack、実際どうなの?

Substackは、2017年にスタートしたニュースレター配信プラットフォーム。ブログとメルマガが一体化したような作りで、書いた記事はウェブページとしても公開されつつ、購読者のメールボックスにもそのまま届く。無料公開もできるし、一部または全部を有料購読者限定にすることもできる。

もともとはジャーナリストや作家が「メディアに属さず直接読者とつながる」ための場所として広まった。今ではPodcastや動画、Notesという短文投稿機能、グループチャットまで揃っていて、「配信ツール」というより「小さなメディアプラットフォーム」に近づいてきている感じがある。

触ってみて素直に良いと思った点

一応登録をして、数記事投稿したりしてみた触感です。

  • 登録してすぐ書き始められる。難しい設定がほとんどなく、サイトを別途持たなくても発信できる
  • 購読者リストは自分の資産として書き出せる。プラットフォームを離れる時に持ち出せるのは安心材料
  • 他のSubstack書き手からのおすすめ経由で読者が流入してくる仕組みがあり、ゼロから宣伝しなくても発見されやすい
  • 有料化しない限り完全無料。「まず書いてみる」のハードルが低い
  • 音声・動画も同じ場所に置けるので、媒体ごとにツールを分けなくて済む

特に「読者にお金の匂いを感じさせずに始められる」のは大きい。他のニュースレターツールだと配信数に応じて課金される場合が多いので、「収益化する前からコストがかかる」プレッシャーがない。

一方で、気になった点

  • 外部サービスと連携できる公開APIが存在しない。ZapierやCRM、他のツールとの自動連携が基本的にできない
  • セグメント配信や自動化シーケンスがほぼ組めない。ウェルカムメールくらいが限界
  • デザインの自由度が低く、どの発行者のメールも似た見た目になりがち
  • 収益化の手段が「有料購読」の一択。デジタル商品や物販、単発商品の販売には向かない
  • 有料購読には10%の手数料に加えてStripe決済手数料も乗る
  • 利用規約でプロモーション色の強い発信やアフィリエイト的な使い方が制限されており、運用次第でアカウント停止のリスクがある
  • コンテンツの取り締まりが緩く、自分のブランドが望まない発信と同じ空間に並ぶ可能性がある

個人的に一番効いてくるのは、やっぱり「APIがない」という点。今どき何かしらのツールと連携させて運用を効率化するのが当たり前になっている中で、購読者データを他のサービスに渡す手段が「手動」か「新規購読通知を経由した力技」しかないというのは、業務として扱うにはかなり心もとない。

メモ

個人の日記や思考の垂れ流し用途なら気にならないけど、事業として書き手を続けるなら「他のツールと繋がらない」は地味に効いてくる制約だと思う。後から乗り換えるにしても、購読者リストは持ち出せてもワークフローは持ち出せない。

誰に向いていて、誰には向いていないか

書くこと自体を目的にしていて、購読料収入だけで完結させたい個人の書き手には向いている。逆に、メール配信を事業のマーケティング基盤として使いたい人や、講座・デジタル商品・物販など複数の収益源を組み合わせたい人には、機能不足を感じる場面が多いはず。

実際、有料購読だけで生活できるようになるまでの購読率は、読者の2〜5%程度が現実的なラインと言われている。100人の読者がいても有料化するのは2〜5人程度、という規模感を最初に頭に入れておくと期待値がズレにくい。

注意

日本では note.com がSEO的にも強すぎるので、わざわざ海外の Subsctack を使う理由はあまりないかなと思います。

結論:別に急いで始めなくてもいい

「早く始めた人が勝つ」的な空気に流されそうになるけど、冷静に見ると、Substackは「書くこと」に特化した公開・配信の場であって、事業のインフラとして育てていくタイプのツールではない。APIがなく他サービスと連携できない、収益化の手段が限られている、利用規約次第でアカウントごと失うリスクがある——このあたりを踏まえると、「今すぐ乗らないと機会損失」という焦りは正直あまり感じなくていいと思う。

書きたいことが明確にあって、まずは気軽に発信の場を持ちたいなら試す価値はある。ただし事業の軸に据えるなら、購読者リストのバックアップを定期的に取っておくこと、そして将来的に他のメール基盤へ移行する前提で運用しておくことは忘れないようにしたい。

著者(私が書きました)

Hoda(HodaPress)
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Hoda

フリーランスエンジニア・Webデザイナー ·写真家・動画編集者

フリーランスエンジニア・Webデザイナー。Kajabi・Shopify・Thinkificなどの海外SaaSを中心に、サイト構築や収益化の仕組みづくりを行っています。

WordPress・Next.js・Supabase・Hugoなどを活用したWeb開発から、動画制作・IT翻訳まで幅広く対応するジェネラリストとして活動。実際に海外ツールを活用しながら、個人でのオンラインビジネスやコンテンツ販売にも取り組んでいます。

これまでに40カ国以上を訪問し、カナダ・ポーランド・リトアニア・デンマークなどでの海外生活を経験。リトアニアの大学で国際ビジネスを学んだ後、現在はスペインを拠点に活動しています。

YouTube「HodaPress」では海外SaaSやオンラインビジネスについて発信。noteでは海外移住・ビザ関連の情報も執筆しています。

本サイトでは、実際に使った経験をもとに「日本人にとって使いやすいか」「収益化に繋がるか」という視点でツールをレビューしています。

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