WordPressのフォーム作成プラグイン「Fluent Forms」を使用していると、日付選択用のカレンダーで、月の名前が不自然に表示されることがあります。
例えば、次のような表示です。
- 3月が「行進」と表示される
- 6月が「六月」と表示される
- 月によって「○月」と漢数字が混在する
日付を選択すると「2026年6月1日」のように正しい日付が入力されるため、フォームの機能そのものには問題がないケースが多いです。
ただし、お問い合わせフォームに「行進」などの不自然な表記があると、利用者が戸惑ったり、サイトに不具合があるように見えたりする可能性があります。
今回は、Fluent Formsのカレンダーを「1月〜12月」の表記に統一する方法をご紹介します。
なぜ3月が「行進」と表示されるのか
原因として考えられるのは、Fluent FormsやWordPressで使用されている翻訳データです。
英語の「March」には、月を表す「3月」のほかに、「行進する」という意味があります。そのため、翻訳の処理によっては、月のMarchが誤って「行進」と翻訳されてしまうことがあります。
日付データそのものが「行進」として保存されているわけではなく、カレンダー上に表示される文字だけが不自然になっている状態です。
Fluent Formsでは、fluentform/date_i18nというフィルターを利用して、カレンダーの月名・曜日・午前午後の表示を変更できます。
WPCodeを使って月の表記を修正する
今回は、テーマファイルを直接編集するのではなく、「WPCode」というプラグインを使います。
テーマのfunctions.phpに直接コードを追加する方法もありますが、親テーマを更新した際にコードが消えてしまう可能性があります。WPCodeを利用すれば、管理画面からコードを追加・停止できるため、比較的管理しやすくなります。
実際の操作画面については、以下も参考にしてください。
1.WPCodeをインストールする
WordPressの管理画面から、次の順番で進みます。
- 「プラグイン」から「新規プラグインを追加」を開きます。
- 検索欄に「WPCode」と入力します。
- WPCodeをインストールします。
- インストール後に「有効化」をクリックします。
有効化すると、WordPress管理画面の左側に「コードスニペット」または「Code Snippets」というメニューが追加されます。
2.新しいコードスニペットを作成する
管理画面から、次の順番で進みます。
- 「コードスニペット」を開きます。
- 「スニペットを追加」をクリックします。
- 「カスタムコードを追加」または「独自のコードを追加」を選択します。
- コードタイプとして「PHPスニペット」を選択します。
WPCodeでは、PHPコードを「PHPスニペット」として登録できます。
スニペットのタイトルは、管理しやすいものであれば何でも構いません。
例えば、次のようなタイトルがおすすめです。
Fluent Forms カレンダー日本語修正
3.PHPコードを貼り付ける
コードプレビュー欄に、以下のコードを貼り付けます。
add_filter('fluentform/date_i18n', function ($strings) {
$strings['months'] = [
'shorthand' => [
'1月', '2月', '3月', '4月', '5月', '6月',
'7月', '8月', '9月', '10月', '11月', '12月'
],
'longhand' => [
'1月', '2月', '3月', '4月', '5月', '6月',
'7月', '8月', '9月', '10月', '11月', '12月'
]
];
$strings['weekdays'] = [
'longhand' => [
'日曜日', '月曜日', '火曜日', '水曜日',
'木曜日', '金曜日', '土曜日'
],
'shorthand' => [
'日', '月', '火', '水', '木', '金', '土'
]
];
$strings['amPM'] = ['AM', 'PM'];
return $strings;
});このコードでは、カレンダー内の表記を次のように変更しています。
- 月:1月〜12月
- 曜日の正式表記:日曜日〜土曜日
- 曜日の短縮表記:日〜土
- 午前・午後:AM/PM
月の名前だけでなく曜日も指定しておくことで、カレンダー全体の日本語表記を統一できます。
4.コードを有効化して保存する
コードを貼り付けたら、スニペットの設定を確認します。
挿入方法を選択できる場合は、通常は次の設定で問題ありません。
- 挿入方法:自動挿入
- 場所:サイト全体またはRun Everywhere
最後に、画面上部にあるトグルを「有効」にして、「スニペットを保存」または「更新」をクリックします。
5.カレンダーの表示を確認する
保存後、お問い合わせページを開き、日付フィールドをクリックします。
カレンダーの月が、次のように表示されれば設定完了です。
- 1月
- 2月
- 3月
- 4月
- 5月
- 6月
- 7月
- 8月
- 9月
- 10月
- 11月
- 12月
「行進」や「六月」などの表記が残っている場合は、一度ページを再読み込みしてください。
修正が反映されない場合
コードを有効化しても表示が変わらない場合は、次の項目を確認してみましょう。
キャッシュを削除する
キャッシュ系プラグインやサーバー側のキャッシュを利用している場合、変更前のカレンダーが表示され続けることがあります。
WordPress、サーバー、CDNなどのキャッシュを削除し、シークレットウィンドウからページを確認してください。
WPCodeのスニペットが有効になっているか確認する
WPCodeの一覧画面を開き、作成したスニペットのトグルが有効になっているか確認します。
コードを保存しただけで、有効化されていないケースもあります。
Fluent Formsを更新する
Fluent Formsが古い場合は、バックアップを取ったうえで最新版へ更新してください。
ただし、更新直後に問題が発生した場合は、ほかのプラグインやテーマとの競合も考えられます。
別の翻訳プラグインを確認する
次のような多言語化・翻訳関連プラグインを使用している場合、翻訳設定が上書きされる可能性があります。
- TranslatePress
- WPML
- Polylang
- Loco Translate
これらを使用している場合は、翻訳設定やキャッシュもあわせて確認してください。
コードを追加する際の注意点
今回の方法ではPHPコードを使用します。
コードをコピーするときに一部が欠けたり、余計な文字が入ったりすると、エラーが発生する可能性があります。できるだけコード全体をそのままコピーしてください。
問題が発生した場合は、WPCodeから作成したスニペットを無効化または削除すると、元の状態に戻せます。
また、テーマ、プラグイン、WordPressのバージョンや、ほかの翻訳機能との組み合わせによっては、今回のコードでも改善されない場合があります。
重要なサイトで作業する場合は、事前にバックアップを作成してから設定してください。
まとめ
Fluent Formsのカレンダーで「3月」が「行進」と表示されても、選択される日付データそのものには問題がないケースがほとんどです。
ただし、お問い合わせフォームはサイト利用者が直接操作する場所です。不自然な表記を残しておくよりも、「1月〜12月」の分かりやすい表記に修正しておくことをおすすめします。
Fluent Formsの設定画面だけでは変更が難しい場合でも、WPCodeを使ってPHPコードを追加することで、カレンダーの月名や曜日を日本語表記に統一できます。


