Thinkific(シンキフィック)からKajabi(カジャビ)に移行するための手順をご紹介したいと思います。
ThinkificはKajabiと違い、低コストで始められることからまずはThinkificを利用してオンラインコースを開始される方も多いと思います。そこでビジネスが拡大してメールマーケティングやマーケティングファネル(自動化)を利用するようになる場合は、Kajabiに一元化された方が全体コストが下がり、操作も楽になるかと思います。
今回はThinkificからKajabiにコンテンツや顧客を移行するための方法をステップバイステップでご紹介したいと思います 🙂
KAJABI®(カジャビ)が選ばれる理由/メリット/特徴/評判をプロが教えます
本記事の信頼性
私Hodaは、日本人で恐らく唯一Kajabi専門で導入支援・定期サポートを行っております。Youtubeにて多くのKajabiのハウツー動画を公開しておりますので以下の動画などをご参考にいただけますと幸いです。
また、僕の紹介リンクからKajabiの30日間無料トライアルを初めていただいた方に無料でKajabi日本語ガイドというオンラインマニュアルをお渡ししております。こちらのマニュアルは日々更新しており、最新のKajabiの使い方を確認することが可能です 🙂
移行へのロードマップ
ざっくりとまとめると、ThinkificからKajabiに移行するためには以下のような作業が必要になります。
- Thinkificから顧客データ・レッスンコンテンツをダウンロードする
- Kajabiを契約して、サイト・ページを作成する
- ThinkificのデータをKajabiにインポートする
- Kajabiにて顧客にコースを割り当てる
ロードマップですと簡単に見えますが、細かい注意点などもありますので以下にて詳しくご紹介します 🙂
Thinkific側の操作
Thinkificにて以下の操作を行う必要があります。
- 顧客(生徒)のエクスポート
- 動画のエクスポート(ダウンロード)
- 顧客のサブスクリプションを終了させる
顧客(生徒)のエクスポート
まず行う必要があるのは顧客情報をThinkificからCVS形式にてエクスポートをする作業です。幸いにもThinkificには顧客のエクスポート機能があるので、スクール内の顧客情報をデータ表形式でダウンロードすることができます。これをすることで、最低限の作業で顧客情報をKajabiに移行することが可能になります。
エクスポートの処理が完了すると、管理者のメール宛にダウンロードURLが送信されます。(顧客の数によって時間がかかることがあります)
↓ダウンロードしたCSVファイルを開くと以下のようになっています
Thinkificの方で作成していたカスタムフィードもデータとしてしっかりとダウンロードすることができます。
Thinkificの場合は、姓名が別の列で抽出されていますが、Kajabiにインポートする場合は「Name」という一列だけがあるので少しデータをカスタマイズして姓名をくっつけていただく必要があります。
以下のように 一列作成をして CONCATENATE で組み合わせていただくのがシンプルかと思います。
その他のデータは基本的にこのままKajabiの方にインポートすることが可能ですが、いくつか注意点もあるので後半でご紹介します。
動画のエクスポート(ダウンロード)
動画もKajabiに移行する必要があるので、Thinkificからダウンロードする必要があります。ただ、動画に関しては作成時のモノをバックアップとしてPCなどに保存されている方も多い方思いますので、すでに動画ファイルがPC内にあれば問題はありません。
もしレッスン動画がPCから見つからない場合は、もちろんThinkificからダウンロードをすることも可能です。
動画に関してはとても簡単で「Video library」から各動画をダウンロードすることができます。
顧客のサブスクリプションを終了させる
KajabiもThinkifcもStripeやPaypalにてサブスクリプションを行いますが、このサブスクリプションの定期課金情報を引き継ぐことはできません。なので、移行する際は一旦Thinkific側でサブスクリプションをしているユーザーはすべてキャンセルしていただく必要があります。そして、サブスクリプションをKajabiの方で新規に購入する必要があります。
ThinkificからKajabiに移行が難しいモノ
以下のものはスムーズに移行することはできないので基本的にはKajabi側で一から作成したり、Kajabi側で新規に入手する必要があると認識いただくのが良いです。
- 各コース(講座)の価格プラン
- Thinkificで行われていたサブスクリプショ購入
- Thinkificにある各ページ(Topページ・講座ページ・その他カスタムページなど)
- 各顧客の受講進捗状況
- Thinkific側のQuizの結果
- Thinkfiic側のコミュニティに投稿された内容
- Thinkfiic側のアフィリエイトデータ
Kajabi側の操作
Kajabi側では基本的にまずは一からKajabiサイトを立ち上げていきます。こちらに関しての詳しいステップバイステップのガイドは僕のYoutube動画や日本語ガイドマニュアルをご参照ください。
動画コンテンツをインポートしてProductsを作成する
ThinkificでCourseに該当していたのがKajabiではProductsと呼ばれています。
Thinkificのレッスンは基本的にKajabiでも作成することができるので、動画やPDFファイルをアップしてProductsを作成します。
Offerを作成する
Thinkfiicの場合は、コースに直接価格をつけて販売をしていたと思います。ただ、KajabiはProducts自体には価格をつけることはできず、Offerという仕組みを利用して販売を行います。Offerは価格パッケージのようなもので、Offerの中身にProductsを入れて販売するようなイメージです。
顧客をインポートした後は、各顧客にOfferをGrantしたり、サブスクリプションの場合は再度購入してもらう必要があるので必要なOfferをKajabiの中で作成します。
Thinkificからの情報をインポートする
上記の手順にてThinkificからの顧客データはダウンロードできたと思います。
Kajabiのサイトが用意できたら顧客をThinkifcにインポートします。
↓次に、選択肢がありますが、ここは「Upload CSV」を選択して、パソコンからCSVファイルをアップロードします。
何も考えずに一括でインポートしてしまうと、Kajabiのデータベースの中ではThinkificの時に誰がどのコースを持っていたかわかりにくくなるので、インポートの段階でタグをつけるなどしておくと良いです。
もしくはThinkfiicからダウンロードしたデータの中には「Enrollments – list(受講しているコースリスト)」という列があります。これは幸いにもカンマ区切りになっているのでKajabiにインポートする際にそのままTagとしてインポートすることが可能です。
↓割り当てる時に「Enrollments – list」の列を「Tag」に割り当てることで、それがそのまま顧客タグとして追加されるので後から顧客をソーティングすることが楽になります。
インポートをする際にGrantするかやTagをつけるかを設定することができるのでここで一括で操作することも可能です。
上記の方法で、一回払いで購入している顧客にはOfferを無料で渡すことができます。初めてOfferをGrantした時にKajabiから各顧客にログイン情報が自動的に送信されるので、顧客はそれを使って新しいKajabiサイトにログインをしてコンテンツを見ることができるようになります。
もし一回払いではなく、サブスクリプションのOfferを購入してもらう場合はそのタグを持っているユーザー宛にニュースレターを一斉送信をして、Offerのリンクからサブスクリプションを購入していただく必要があります。【以下にヒントをご紹介しています】
ドメインを変更する(任意)
KajabiもThinkificも独自ドメインを利用することができるので、みなさんの持っているドメインをサイトに割り当てることが可能です。ThinkificもKajabiも同じメソッドでドメインとサイトを接続することができるので、移行後と移行前で以下のようにすることは可能です。
方法①:移行後も同じドメインを利用する
- Thinkific(移行前) → school.domain.com
- Kajabi(移行後) → school.domain.com
方法②:移行後は別のドメインを利用する
- Thinkific(移行前) → school.domain.com
- Kajabi(移行後) → academy.domain.com
上記の方法はどちらもメリット・デメリットがあります。
例えば、方法①の場合はThinkificとKajabiとで同じドメインを利用するので、今までと同じURLを伝えれば生徒はサイトに来ることができます。また、過去にSnsに貼ったURLから問題なく生徒はサイトに来ることができます。
ただ、突然アクセスしたサイトがKajabiに変わってしまうと戸惑う生徒さんもいると思うので、移行期間のような形でどちらもアクセスできるように方法②のようにするのも一つの手です。個人的には過去にThinkificにもアクセスできるように方法②のようにKajabiとThinkificで別のURLになるようにしておくと、生徒さんも混乱せずにすむと思います。
顧客に負担をかけないためのヒント:クーポン作成
顧客側としてはプラットフォームが移行することにより少なからず手間が発生します。これにより何名かは新しいプラットフォームに移行せずにキャンセルしてしまう方もいらっしゃると思います。一回払いのコースの場合は大丈夫ですが、サブスクリプションの場合は上記で注意点として挙げた通り、Kajabiの方で再度購入していただく必要があります。
この手間によって顧客が離れないための一つの方法としてクーポンの作成があります。
Kajabiではクーポンを作成することができますので、例えばThinkificから移行したユーザー限定で「THINKIFIC2022」のようなクーポンコードをメールでお渡しします。そしてこのクーポンコードを購入時に使うと初月50%OFFというように特典を付けることで、プラットフォームを移行しても顧客にはメリットがあるので離脱率が下がるかと思います。
Kajabiのクーポンは柔軟に作成することができるので例えば以下のような条件でクーポンコードをを発行することができます。
- クーポンコードが使えるOfferを限定する
- 初月だけ割引、最初のXか月だけ割引、サブスクリプションの期間ずっと割引が可能
- 固定金額で割引も可能、パーセンテージで割引も可能
- 初月無料ということも可能
まとめ
いかがでしたでしょうか。ThinkificからKajabiに移行されたいという方は意外といらっしゃいまして、僕の方にも多々お問い合わせをいただきます。Thinkificでは顧客データのエクスポートを簡単に行うことができるので、それをしっかりとした手順でKAJABIにインポートすることで比較的簡単に顧客情報の移行をすることができます。
ただ、サイトのページやコンテンツ自体は基本的にKajabiの方で一から作成する必要があるのである程度の時間はかかることは心にとめておきましょう。
Kajabiに移行することで、Thinkificだけではできなかったメールマーケティングやオートメーション機能を利用することができるようになるので皆さんのビジネスを加速させることができると思います 🙂
これからKajabiを始められるという方は是非僕のYoutube動画をご参照ください!また、僕の紹介リンクからKajabiにご登録いただきますと「30日間無料トライアル」「無料で日本語ガイドをプレゼント」の特典がありますのでこちらのページもご参考ください。
Kajabi日本語ガイドを無料でゲットするThinkificからKajabiから移行はできますか?
はい。Thinkificから顧客データをCSVでダウンロードすることができるので比較的スムーズに移行することはできます。ただ、完全にすべてを移行できるわけではなく、サイトページなどはKajabi側で一から作成する必要などあります。
ThinkificからKajabiに移行することでメリットはありますか?
はい。Thinkfiicにはメールマーケティングやオートメーション機能はなく、あくまでもオンラインコースを提供するためだけのプラットフォームとなります。(サードパーティーのツールと連携することで一応メール配信などは可能です) Kajabiはメールマーケティング、オートメーション、顧客管理をすべて一元化できるプラットフォームなので長い目で見るとKajabiを利用することでオンラインスクール運営・マーケティングが楽になるかと思います。