夫婦でヨーロッパ周遊9か国目に来ております。僕らはPorecから移動して、クロアチアのZadar(ザダル)という都市に来ました。
今回はザダルを満喫したので、オススメの観光スポットやその歴史や情報についてご紹介したいと思います!
2000年の歴史! クロアチアのPoreč(ポレッチ)のオススメ観光地と楽しみ方をご紹介
Zadar(ザダル)とは?
クロアチアの観光地と言えば、ドブロブニクが一番に挙がるかと思いますがザダルも歴史ある美しい街です。ドブロブニクほど人混みが少ないにもかかわらず、多くの歴史的見どころや美しいビーチがあります。
ザダルの街は、並外れた歴史と豊かな文化遺産の観光の街です。クロアチアで5番目に大きい都市になっており、このエリアの中心地でもあります。歴史的にはヴェネツィア共和国という国の一部だったという歴史もあり、2017年には当時の要塞の門が世界遺産に登録されました。地理的特徴としては、アドリア海東部に位置しており、コルナティ国立公園などの諸島へのアクセスも容易です。陸・海・空からのどこからもアクセスがしやすい魅力的な都市となっています。
クロアチアの他の都市と違い、現代建築にも特徴があります。下でご紹介している海のオルガンなど魅力的な場所が多いです。
クロアチア ザダル観光でやるべきコト 10選
クロアチアのザダルに来たら是非やって欲しいことをまとめました!すべてコンプリートするには数日かかりますが、すべてやってみる価値はあることばかりです(^^)/
以下の動画でザダルの街紹介をしていますので併せてご覧ください♪
①旧市街を散策
ザダルの歴史 3,000 年前にさかのぼります。古代ローマ時代に完全に都市化された中心地となっていました。今でもその名残である Roma Forumなどの遺跡を見ることができます。
地図で見るとわかりますが、Zadarのメインエリア(旧市街)は半島の部分になっているので、一日あればすべて歩いて回ることができます。上記のマップにもいくつかオススメの教会などが記載されていますが、以下で詳しくご紹介したいと思います。
ランド・ゲート(The Land Gate)
ザダルがヴェネツィア共和国だった時、オスマン帝国がどうしても攻め入ることができなかった要塞の門がこのランド・ゲートです。ザダルの旧市街を見るとわかりますが、このように街全体が城壁に囲まれています。その各通路の門の中で一番立派なものがこちらの門です。ザダルの防御壁、イタリアのパルマノヴァ要塞都市、シベニクの聖ニコラス砦は揃って2017年に世界遺産に登録されました。
今では、すぐ隣にザダル大学があるので、多くの学生が行き来する門となっています。
The Five Wells Square
ランド・ゲートのすぐ裏にあるのがこの The Five Wells Square という広場です。ここには名前の通り、 5つの井戸が並んでいます。当時、ここが要塞だった時に多くの人に水を供給するために作られた貯水槽です。ここから十分な水を供給することができたから、16世紀のオスマン帝国からの攻撃から耐えしのぐことができたと言われています。
今では井戸は利用されておらず、広場も自由に開放されていて、イベント会場などに利用されています。
②海のオルガン (Sea Organ/Morske orgulje)
ザダルのアート的な見どころと言えば「海のオルガン」です。世界的に有名な建築家のニコラ・バシッチ氏が設計したもので、海中に設置されている35個のパイプが潮の力によって音を奏でています。
半島の一番先端にある観光スポットで、次にご紹介する The Greeting to the Sun のすぐ隣にあります。動画でもご紹介しているのでご参照ください。
ここは一日中多くの人が集まっているザダルでも人気スポットの一つです。目の前の海で泳いでいる人もいます。ちなみにアドリア海の海はとてもクリアなので普通に上から魚が見えたりします。
③The Greeting to the Sun
「海のオルガン」とセットでニコラ・バシッチ氏が設計したのが The Greeting to the Sun(太陽への挨拶)という場所です。
円形のソーラーパネルが敷き詰められた広場になっていて、昼間に貯めた太陽エネルギーを夜にはイルミネーションと変えてくれます。この光の動きは海のオルガンと連動していて、なんとも言えない独特の電飾を映し出します。
サンセット(夕日)との組み合わせも最高で、タイミングがいいと夕日がパネルに反射して、とてもロマンティックな風景を映してくれます。
こちらについても紹介動画に載せているのでご参照ください!
④聖ストシャ教会にの鐘楼に登る
旧市街の中心に位置しているのが聖ストシャ大聖堂(聖アナスタシア大聖堂)という歴史ある教会です。12 世紀に建てられた教会で、バシリカとしてはクロアチアで最も古いものとされています。そのことから、中世の時代はザダルが中心的都市だったということがわかります。このことから、ここ聖ストシャ大聖堂(聖アナスタシア大聖堂)は現在世界遺産の候補となっているので、もしかしたら近い将来世界遺産に登録される可能性がある場所です。
ここの鐘楼には 15kn で上ることができます。エレベーターはありませんので、螺旋階段を少しずつ登っていきます。途中に鐘が見えたりして楽しいです。
高さ56mの展望台からはザダルの街を360度で見渡すことができます。
展望台に興味のない方でもここからの景色は好きになると思います。また時間があれば、夕方にここから登るととても綺麗なサンセットを見ることができます。
⑤古代ガラス博物館(Museum of Ancient Glass)
ザダルには世界的にもユニークな文化施設である古代ガラス博物館があります。ガラスは人類が発見した最古かつ最大の発明品とされており、1世紀からのガラスの作品などが展示されています。また最上階では、実際のガラス職人による作業風景も見ることができます。職人さんは作業後は部屋からでて質問などを受け付けてくれるとても良い方でした。
⑥マーケットで買い物
旧市街内にあるマーケットでは地元でとれた野菜や加工食品などが販売されています。価格はリーズナブルになっているので、お土産などを探すのに寄ってみることをオススメします。
⑦ビーチで日光浴&遊泳
クロアチアはアドリア海にがっつりと面している国なので、海沿い都市は基本的にビーチがたくさんあります。僕らが長期滞在していたPorecでもそうでしたが、ザダルにも多くのビーチがあります。クロアチアではビーチで泳ぐのにお金はかかりません。バスタオルだけを持って行って、ビーチで日光浴してもいいですし、水着を着て自由に泳ぐことができます。
ほとんどのビーチには更衣スペース・シャワーがあるので、最低限着替えることはできます。
僕らが訪れたのは10月頭でしたが、それでも泳いでいる人はいました。ちょっと寒いですが、海の中に入ってしまえば大丈夫なようです。
⑧船に乗ってコルナティ国立公園へ
ザダルは港町なので、他のエリアへのアクセスも良好です。例えば自然公園であるコルナティ国立公園という諸島の公園へのクルージングツアーは多数あります。Getyourguideというサイトからならオンラインでも予約が可能です。
コルナティ国立公園では遊泳可能なビーチや塩湖にも行くことができました。ザダルの海も綺麗でしたが、公園内のビーチはもっと綺麗でした、、、クルージングは 5,500円/人 ほどで行けるので夏の季節にザダルに訪れる場合はレコメンドです!
⑨【世界遺産】プリトヴィッツェ湖群国立公園へ
クロアチアでも人気の観光地と言えばプリトヴィッツェ湖群国立公園です。こちらは名前の通り、湖がたくさん公園となっており、手つかずの自然を満喫することができる公園です。ザダルからは送迎のツアーやガイド込みのツアーがあり、バスで片道2時間ほどで日帰りをすることができます。
プリトヴィッツェ湖群国立公園はかなり広いので、すべてしっかり回るためには2~3日ほど必要ですが、要所だけ見る分には1日でも十分だと思います。実際に行ったときの見どころをまとめましたのでこちらの動画をご参照ください↓
⑩ショッピングモールでお買い物
クロアチアは東ヨーロッパの国ではあるのですが、正直物価はそこまで安くはありません。(日本と同じくらい)
ただ、それでも現地ブランドの商品や日本では買えないものもたくさん売っているので時間があればザダルのショッピングモールに行ってみてもいいと思います。ザダルのちょっと街はずれの場所に「Supernova(スーパーノバ)」という大きなショッピングモールがあるので、ここでブラブラするのもアリです!
Zadarの歴史
クロアチアのザダル(Zadar)は、豊かな歴史を持つ都市で、その歴史は古代から現代まで続いています。以下に、ザダルの歴史を時系列で説明します。
古代 (紀元前9世紀〜紀元後1世紀)
- 紀元前9世紀: ザダルの歴史は、紀元前9世紀にイリュリア人(Liburnians)が住んでいた時代に遡ります。この時期、ザダルは「イアデラ(Iadera)」として知られていました。
- 紀元前1世紀: ローマ帝国がイリュリア人を征服し、ザダルはローマ帝国の一部となりました。ローマ時代には、都市計画が行われ、主要道路やフォーラムが建設されました。
中世 (5世紀〜15世紀)
- 5世紀: 西ローマ帝国が崩壊した後、ザダルはビザンチン帝国の支配下に入りました。この時期、都市は要塞化され、防御のための城壁が建設されました。
- 9世紀: ザダルはヴェネツィア共和国とビザンチン帝国の間で戦争が続く中、戦略的な拠点としての重要性が増しました。
- 11世紀: 1069年に、ザダルはクロアチア王国の支配下に入ります。しかし、その後もヴェネツィアとハンガリー王国の間で支配権を巡る争いが続きました。
- 1202年: 第4回十字軍の際、ザダルはヴェネツィアに征服され、都市は略奪されました。この出来事はザダルの歴史に大きな影響を与えました。
- 1358年: ザダルはハンガリー=クロアチア王国に再び戻りましたが、その後もヴェネツィアとハンガリーの間での争いが続きました。
- 1409年: ラディスラウス・オブ・ナポリがザダルをヴェネツィアに売却し、ヴェネツィアの支配が確立しました。
近世 (16世紀〜18世紀)
- 16世紀: オスマン帝国の脅威が増し、ザダルは防衛を強化しました。ヴェネツィア支配下でザダルは経済的に繁栄しましたが、度重なる戦争で人口が減少しました。
- 1797年: カンポ・フォルミオ条約により、ザダルはオーストリア帝国の一部となりました。
近代 (19世紀〜20世紀)
- 1805年: ザダルはナポレオンの支配下に入り、フランス帝国の一部となりましたが、1813年には再びオーストリア帝国の支配下に戻りました。
- 1918年: 第一次世界大戦後、オーストリア=ハンガリー帝国が崩壊し、ザダルはイタリア王国に割譲されました。
- 1944年: 第二次世界大戦中、ザダルは連合軍によって爆撃され、街は大きな被害を受けました。戦後、ザダルはユーゴスラビア連邦人民共和国に編入されました。
現代 (20世紀〜現在)
- 1991年: クロアチアが独立を宣言し、ザダルは独立クロアチアの一部となりました。ユーゴスラビア紛争の影響を受けたものの、その後再建されました。
- 現在: ザダルはクロアチアの主要な観光地の一つとして発展し、歴史的な遺産や自然の美しさを楽しむ観光客で賑わっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?僕はヨーロッパ旅行をするまでザダルという都市は知りませんでしたが、実際に来てみるとかなり魅力的ということがわかりました。そこまで観光客で溢れていませんし、必要最低限のお店があるので生活にも困りませんでした。また、各観光地へのアクセスもとても良いので、ザダルに長期滞在して日帰りで周辺を観光するという方法も良いと思います!
ザダル観光には何日必要?
正直、ザダルの街だけを見るなら丸一日あればいいと思います。ただ、ザダルは近隣のアクティビティも多くあるので、数日間(できれば1週間)ほどあると満喫することができます。
ザダルの治安はいいですか?
ザダルは基本的に治安は良い方だと思います。(30か国以上旅をした僕の経験からです) ただ、バスターミナルなど人が集まる場所はちょっと夜は危険な感じもしたので、日が落ちたら一人では行動しない方が安全です。
The Review
ザダル
歴史あり、ビーチあり、近代アートありの面白い都市。あまり知名度はないが、そのために観光客も少ないので個人的に穴場だと思っています。ザダル自体は観光できる場所はそこまで多くありませんが、ザダルを中心に日帰り旅行などのアクティビティは多数あり。
PROS
- アクセスがいい
- 夕日が本当に綺麗
- 観光客が少ない
CONS
- 特になし